田舎の考察 ”草刈りのシーズン”

今日は一年で一番昼間が長い時、夏至です。この時期はあちこちで草刈りが行われているのを見ることができます。

北海道の中央部は毎年4月あたりが雪解けとなりますが、それでもまだ気温が低い日が多いので草が伸びてくるのはもっと遅く、5月にはいってからとなります。

一面が真っ白で色のなかった冬から、どんどん草木が芽吹いて春の景色に変わっていく様子は、まるでよいしょっ!と緑のペンキを一面ぶちまけたようで、スプラトゥーンみたいな爽快感があります。

良し良しとそのまま眺めていると、「おい、ここにも出てきたのかい」といったように、あちこちから草たちが自己主張を始めてくるのでいよいよ草刈りのシーズン到来となります。


今年はすでに草刈り3回目を迎えました。いつもより少し多めです。

最初はたんぽぽの群れが気になり始めた5月の半ばでした。緑のじゅうたんの中に鮮やかな黄色のポイントを入れてくる粋な彼らですが、こちらが「お~やっと春到来だな」と悦に浸ったとたんに真っ白い綿毛散布を始めるウラハラなやつらでもあります。綿毛が飛び始めるとその後の増え方がはんぱではないので、泣く泣くまだ黄色いうちに刈り取っておきました。

2回目は川の土手に生えるイタドリ退治でした。中が空洞なのにかなり頑丈で、背丈を越えるほどに成長する手ごわい相手です。枯れて茶色くなるとばりばりと割れるので、これが草と言われてもなかなか納得できません。高知県などでは山菜として食べる習慣があるようですが、私はまだ一度も食べたことがありません。おそらく今後も食べることはないでしょう。

3回目は今日でした。庭の畑に増えてきたクローバーとスギナ、そして最近の雨で急激に存在感をましてきたその他もろもろを退治ました。雨が降る時期は刈り取るタイミングが重要です。雨が止んで太陽が出ると気温が途端にあがり、それにつられて草たちもぐいぐいと上に伸びていきます。明日明後日あたりから天気が回復し気温が上がりそうなので、今年は絶妙のタイミングでできたのではないかと自画自賛です。

それでも来月にはヒザを越えるぐらいに伸びてきて、また刈りとることになるのでしょう。草木との闘い(共生?)は果て無く続きそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?