岩井淳

北海道の富良野で楽しんでいるスローライフが、このコロナ騒ぎでさらにスローになってしまいました。 そんな田舎の暮らし方を考える「田舎哲学」を探求中です。

岩井淳

北海道の富良野で楽しんでいるスローライフが、このコロナ騒ぎでさらにスローになってしまいました。 そんな田舎の暮らし方を考える「田舎哲学」を探求中です。

最近の記事

田舎の考察 ”油断するとリラ冷え”

今日の富良野は日差しもなく寒い日でした。思わずストーブのスイッチに手が伸びそうになるのを抑えるので大変でした。 北海道は5月の終わりから6月にかけて一時期とても気温が上がり、そのころちょうどエゾ春セミも一斉に鳴き始めるので夏の訪れを感じることができます。 ところが暖かさに気持ちよくなっていると、ある日突然気温が急激に下がり、その年によっては一けたを示すこと日もあったりします。それが「リラ冷え」と呼ばれる寒の戻りです。 今年の5月は天気も良く、気温もぐんぐん上昇、早くも夏

    • 田舎の考察 ”草刈りのシーズン”

      今日は一年で一番昼間が長い時、夏至です。この時期はあちこちで草刈りが行われているのを見ることができます。 北海道の中央部は毎年4月あたりが雪解けとなりますが、それでもまだ気温が低い日が多いので草が伸びてくるのはもっと遅く、5月にはいってからとなります。 一面が真っ白で色のなかった冬から、どんどん草木が芽吹いて春の景色に変わっていく様子は、まるでよいしょっ!と緑のペンキを一面ぶちまけたようで、スプラトゥーンみたいな爽快感があります。 良し良しとそのまま眺めていると、「おい

      • 田舎の考察 ”自然循環が好き”

        わざわざ私のように都会から田舎に移住してきたひとは、だいたいが「自然、大好きです!」の傾向が強いのではないかと勝手に考えています。 私も便利と不便の間で、もらったものと手渡したものがぐるぐる回る世界って、なんかいいなと感じるので、それに近い暮らしをしようと目指しています。 ここに居を構えるにあたって、なるべくエネルギーを循環させる暮らしをしたいと思ったのですが、まず解決するべき大きな問題として排水設備がありました。 田舎暮らしにありがちなのですが、我が家には上水道と下水

        • 田舎の考察 ”つながれネット回線!”

          今の情報社会においてインターネットはもはや、水、電気、ガスと同じくライフラインです。 どんな物理的な距離があっても、ネットの上ならばそれはゼロになってしまい、つまり都会にあるはずのものを見たい時に見て、それが欲しいなと思えば買うこともできます。 前に記事でちょこっとだけですが、ここにはまだ光回線が引かれていないことに触れました。 そのような環境での通信回線はADSLを利用することが多いです。今どきの人にはADSLって何?と言われそうですが、ここいらはピーガー鳴っていたI

          田舎の考察 ”蝦夷梅雨と晴耕雨読”

          実は北海道には梅雨がないと言われています。確かに梅雨前線は掛かってこないので長雨が続く季節はありません。一応この雨の日が多い季節を蝦夷梅雨と呼んでたりもします。 その代わり、この時期はよく晴れた日とどんよりとした雨の日が交互にやってくるため、天気の予測がつきにくく、そのため予定も立てづらくなってきます。 しっかりとした量の雨が降るか降らないかによって、周りの農家さんたちはちょうど成長時期を迎える野菜が育つ畑に、水を撒くか撒かないか、とても悩むことになります。 水が足りな

          田舎の考察 ”蝦夷梅雨と晴耕雨読”

          田舎の考察 ”次の町まで何キロ”

          今日は北海道の移動事情についてです。ここは北海道なのでもちろん距離感のスケールが大きくなりますのでご注意ください。 私のいる富良野は北海道のちょうど真ん中あたりにあります。東西南北どこに移動するにも便利ですが、むしろここまで来ることのほうが大変です。 北海道の玄関口である新千歳空港から富良野まではだいたい125キロあり、車で2時間30分ほどかかります。これは東京と静岡県の伊豆間(130キロ)ぐらいです。ゆっくり温泉に入って一泊したくなります。 たまには都会にでて買い物を

          田舎の考察 ”次の町まで何キロ”

          田舎の考察 ”お役目ひきうけます”

          今回は田舎暮らしにつきものの、お役目についての考察です。お役目とは町内会などの地域活動で分担される係のことです。 まず結論から、普通すぎて申し訳ないのですが、地域から任される仕事は断らない、となってきます。たとえそれが面倒くさい内容でも、避けられない当番制であっても、権威ある実力者からの圧力でも、自分に役割があたれば答えはYESしかないのです。 正直いって地域活動は手間がかかることが多いです。特に私のいる農村地域ではもともと農業従事者が寄り合ってできた組織が多く、そのため

          田舎の考察 ”お役目ひきうけます”

          田舎の回想 ”歩き始めるきっかけ”

          グーグルさんは突然昔の写真を取り出して、この年のあなたにはこんなことありましたとお知らせをしてくることがあります。 13年前の今日、6月13日は私の旅人生で最も思い出に残る日でした。 当時はいわゆるバックパッカーにはまっていて、その日は南米のペルーで3泊4日のキャンプをしながら世界遺産のマチュピチュを目指すインカトレイルトレッキングをしていました。 当時、インカトレイルの存在をしったのはその3ヶ月前ぐらいで、たまたま現地クスコのツアー会社のウェブサイトを発見し、こんな壮

          田舎の回想 ”歩き始めるきっかけ”

          田舎の考察 ”田舎の経済学”

          今日はお金にかかわるのでちょっと下世話な話に思われるかもしれませんが、生活していく上で大切な経済の話です。 たぶん田舎は都会よりもまわりとの連携があるので、信頼関係をもとにして物々交換とかでものが回るから、そんなにお金はかからないのだろう、と思われがちですが、たとえ田舎であっても今の日本社会ですのでそんなわけにはいかないのです。 日々のスーパーでの買い物や、ガソリン、電気ガスなどのエネルギーはもとより、当然、社会保険や税金もすべてお金を使わなければいけないです。 そうい

          田舎の考察 ”田舎の経済学”

          田舎の考察”思ってたよりも不便なこと”

          さて、今回の考察ですが、実際田舎に住んでみて、予想したよりも不便だなーってことを考えてみます。 まずは移動について。ほとんどは自家用車での移動となります。だいたいの家には自動車は2台以上、つまり一人一台持っていることになります。 もちろん公共のバスやJRなどはありますが、正直、いつ使ったのが最後か覚えていません。 路線も少ないし、本数などは一日に数本。計画を立てて移動するなどあきらめています。 うちの娘にバスに乗りたいとごねられたときは、車で1時間走った旭川(北海道第

          田舎の考察”思ってたよりも不便なこと”

          田舎の考察 ”おなじものどうし”

          類は友を呼ぶではないのですが、移住者は移住者にひかれて集まってきます。同じような志向の人たちだから同じ環境を求めると説明できそうですが、住むことになったのは運命だったとかっこつけて言いたいです。 私のことでいうならば、10数年前に行われた外国人誘致の研修会をベースにして、それに興味をもつ20代30代があつまってきました。 そこには、富良野に住んでいた者もいれば、面白そうなことを聞きつけてとりあえず来てみた者や(私もその一人でした)、もともと富良野に移住先を求めていた者もい

          田舎の考察 ”おなじものどうし”

          田舎のあそびかた ”はるがきた”

          今日は遊び方のお話です。いつも考察ばかりでは頭が固まってしまうから、と言い訳して本当は考えることがちょっとめんどくさいから手抜き手抜き。 まずはこの時期のおいしいものから。 そろそろ赤くなってきたいちごです。プランターで育てています。これまでは植えっぱなしの露地栽培でしたが、手入れをしなかったのでほうぼうに広がってしまい。春先に植えなおしました。その時に回収した株数は100を越えました。大変だったー。 回収したいちごはもう一度、露地に植えなおしましたが、さすがに全部は無

          田舎のあそびかた ”はるがきた”

          田舎の考察 ”住所が短いのは不便か?”

          田舎に住んで驚いたことの一つに住所の宛先がある。私も都市部からきた移住組なので、住所は当然「○○市××町なんとか丁目なん番地」みたいなものが普通で過ごしてきた。 ちなみにだが、北海道で多い住所の書き方に「〇条×丁目」とか「〇号×線」というものがある。これは京都の町みたいに町の道路が碁盤の目になって直交しているため。初めて訪れた先でも住所が分かれば迷うことが少なくてとても良い制度だと思っている。 ところが、中心地は道路が何本も交差しているのでそのような書き方になるのだが、周

          田舎の考察 ”住所が短いのは不便か?”

          田舎の考察 ”家はDIY?完成品?”

          今住んでいる家は築70年をこえた古い家なのですが、それをあちこち改装しながら住んでいます。かれこれもう10年ぐらい直し続けているのですが、まだ完成には至りません。たぶんこの先もしばらくは終わることはないのでしょう。壮大なライフワークです。 私はリアルタイムで「劇的ビフォーアフター」をテレビに釘付けで見ていたので、この家に手を入れる前には、ここはああしよう、あそこはこんな風に、とわくわくの妄想にふけっていました。 こういった古民家リノベーションは、私の周りにいる移住者の何人

          田舎の考察 ”家はDIY?完成品?”

          田舎の考察 ”農的なくらし”

          田舎に移住するとなって、おそらく大体の人がまず初めにやりたいなと考えること。それは食べ物を自分の手で育てて食べること。憧れのスローライフの一歩はやはり「食」から始まる。 私がいるのは北海道のどまんなか、富良野。平地が広がる農村地だけあって住んでいる家にはそこそこ広い庭がついている。でもたとえそれが市街のアパートだったとしても、ここではだれでも借りれる市民農園もあるから家庭菜園する畑を手に入れることは結構簡単。今年は何を育てようか?毎年雪が解けたころから地元のホームセンターは

          田舎の考察 ”農的なくらし”

          はじめまして、note。

          このまえ、youtubeでみたキンコン西野さんのvoicyで、自分の城の外でする地獄のようなボケは、他人にはどうでもよくってだいたいは不愉快な行為であると気づかされ、これまで自身のfacebookにあげていた数々の過ちをなかったことにしたいと猛烈に反省しました。 そんなことから、noteに自分の城を作ってみることにしました。城の中で思いっきり自分の声を張り上げてみよう。ひょっとしたら誰か気にして見に来てくれるかも、面白がってくれるかも。 今更ながら、自分の好きなことを書く

          はじめまして、note。