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田舎の考察 ”蝦夷梅雨と晴耕雨読”

実は北海道には梅雨がないと言われています。確かに梅雨前線は掛かってこないので長雨が続く季節はありません。一応この雨の日が多い季節を蝦夷梅雨と呼んでたりもします。

その代わり、この時期はよく晴れた日とどんよりとした雨の日が交互にやってくるため、天気の予測がつきにくく、そのため予定も立てづらくなってきます。

しっかりとした量の雨が降るか降らないかによって、周りの農家さんたちはちょうど成長時期を迎える野菜が育つ畑に、水を撒くか撒かないか、とても悩むことになります。

水が足りなければ野菜は育ちが悪くなりますが、反対に多すぎても虫が湧いてしまったり、野菜が病気になりやすくなってしまうそうです。そのため大きく育てるには雨がしっかり降ってくれることが大事なんだとか。

そのためこの時期の「雨がいつ降るか」の話題は農家さんと話をするうえで絶対に外さない鉄板ネタとなっています。

でも雨を期待する農家さんには申し訳ないのですが、私はできれば雨は少ない方がいいな、と思ってたりします。

6月は一年の中でもっとも昼間が長い時期です。特に北海道では長い冬に我慢をしていた外を自由に出歩くことは、この時期がもってこいなのは言うまでもないからです。

考えてもみてください。北海道に遊びにくるとなったとき、もしその日に雨が降っていたら何をしますか?自慢ではないのですが、田舎には室内で楽しめる娯楽施設はほぼないのです。

反対に外遊びならば、フィッシング、キャンプ、サイクリング、山登り、ジョギング、ラフティング、BBQなどなど、そこら中に広がる野外でのびのび体を動かすことができます。しかもお金をかけずに。(ここが大事です)

なので雨が続いてしまった時の残念感は、言葉ではお伝え出来ません。

そういった事情を知らない人には「いや~やっぱり田舎では雨がふったら読書とかすることになるんですか?まさにのんびりと晴耕雨読の暮らしでいいですね。」とよく言われたりします。

まあたしかに読書もしますけど、でもですね、それとかをする時間は外に出られない冬にしっかりと確保できるので、やはり夏には夏のことがしたいです。

そんなわけで、顔を合わせる農家さんには「明日は雨ですかね~」とか愛想を振りまきながら、心で明日の晴天を願うという複雑な時期が今年もやってきました。Go out, Everybody!

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