田舎の回想 ”歩き始めるきっかけ”
グーグルさんは突然昔の写真を取り出して、この年のあなたにはこんなことありましたとお知らせをしてくることがあります。
13年前の今日、6月13日は私の旅人生で最も思い出に残る日でした。
当時はいわゆるバックパッカーにはまっていて、その日は南米のペルーで3泊4日のキャンプをしながら世界遺産のマチュピチュを目指すインカトレイルトレッキングをしていました。
当時、インカトレイルの存在をしったのはその3ヶ月前ぐらいで、たまたま現地クスコのツアー会社のウェブサイトを発見し、こんな壮大な冒険旅行があってしかも普通にツアーとして参加ができるのだと知り、迷わず申し込みをしていました。
今のように翻訳サイトもなく英語でのやり取りは大変でしたが、たぶん英語圏外の人からの申し込みも多かったのでしょう、相手オペレーターの対応がよくて結構早くツアーの参加が確定できたように記憶しています。
実はこのトレッキングは、1日に入場する人数が限られているため、世界各地から参加の希望者が殺到する人気のツアーだったことを後日知りました。たぶん3ヶ月前の申し込みで希望の日程に参加できたのは幸運だったのかもしれません。
今回、このブログを書くにあたってもう一度インカトレイルのことを調べなおしてみましたが、やはり当時に歩いた道の名前はほとんど記憶に残っていませんでした。それでもあらためて写真をみていると、その時の風景や喧噪の声、山の空気が冷たく寒かったことがはっきりよみがえってきます。
たぶん私の今までで、最も楽しかった4日間の冒険旅行です。
このトレッキングに参加するまでにもバックパッカーで世界各地をいろいろ歩き回っていましたが、4日間を通して山の中を歩いたのはこれが初めてのことでした。
今になって思い返せば結構無茶なことしたなと感じています。でも20代のころはなんでもやれそうな気でいて、実際、無茶なことをやり遂げてしまっていたのだと思います。
そして、このインカトレイルが私の歩き始めるきっかけだったと思います。
今はもう止まっているのでしょうか?
それともまだ歩き続けているのでしょうか?
無茶なことはまだできますか?
そんなことを考えさせられる、粋なグーグルさんの一声でした。