立体裁断と平面裁断のゆとりの入れ方

1. 平面裁断（ヌード原型）

＊ヌード原型にユトリを入れる場合、洋服は第二の皮膚ではなく身体から離れ、身体の凹凸が少し緩やかになるので、前後AHにダーツ分量を逃し、脇線でゆとりを入れていきます。

残ったダーツ分量をデザイン線、シルエット、ダーツとして処理する。
残ったダーツをどのように処理するかは、レディースのパターン作りのポイントになります。
解決法として大きくダーツでの処理、シルエットへの展開、デザインでの処理などが挙げられますが、あまり一般的ではなく状況を見ながら「前下がり」での方法を載せました。ごまかしも？一つの手法だと思います。

＊ブラウスなどで前下がりの処理も可能だと思います。分量は調整の必要があります。

2.立体裁断（ヌードマヌカン）プリンセスライン前後身頃

前身頃胸幅線0.7〜0.8cm摘んでスープレスを入れます。
摘んで0.7〜0.8cmなので、開くと倍の1.4〜1.6cm。
後ろ身頃は、前見頃より多く、1.0cm摘んでスープレスを入れます。（前見頃終了後、後ろのスープレス分量です。必ず後ろ身頃の分量が多い）
＊スープレスについてはこちら

立体裁断前見頃手順
①出来上がりの案内線をICテープで入れる。

②前見頃の設定
スープレスを胸幅線脇に0.7cm入れ、余分なトワールを切り落とす（↓写真）

いせ込み分量を入れる（↓写真）

③脇パーツ地の目を決める。シルエットを決める。シルエットにより地の目の長さが変わります。

④脇パーツトワールでスープレスを包み込む→地の目の見直し。

⑤脇パーツを上に、トワールをとめる。スープレスを止めるピンだけはスープレスに邪魔にならないように縦にとめる。それ以外規制はありません。

⑥スープレスを止めたピンを外し、寸法も確認後、出来上がりの状態を確認。

⑦後ろ身頃も同様

⑧後ろ身頃終了後、後ろ脇線を止めてICテープでプリンセスラインを入れる。

アイテムによるスープレスの違いに関してはこちら↓
https://note.com/salon_de_moulage/n/n6c7a3837954b

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