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美容室を作るなら3つの最小からスタートした方が良い

原宿・表参道・池袋にシェアサロンを展開するSALOWIN代表の阿部です。2020年4月より、美容室の稼働率を最大化させる「SALOWIN LINKS」というサービスも開始しました。また、美容師や美容室経営者で運営するコミュニティ「supporters」も開設しましたので興味のある方はDM頂けますと幸いです。

美容室を作る場合に「成功」することは非常に重要ですよね。一方で「失敗」しないことも同じくらい大切です。

ここでの「失敗」とは、店舗のクローズになります。

その際、なるべくコストを掛けずに出店した方が良い!というのは、誰でも分かることなのですが、個人的には3つの要素を最小化することで「失敗しにくく強いブランドのサロンが作れるのでは?」と思っていますので、その辺りを書いてみたいと思います。

1.人員は最小限にする

そもそも、美容室を作る際、最も有利な人は誰か?と言われれば、間違いなく「美容師」です。私のように美容師ではない人間が美容室を作ると最低でも2名の人材が必要になります。

一方、美容師であれば自分1人がいればサロンを作れますからね。これだけで、人件費は1/2にすることができます。

では、最小人員とは何名か?という話ですが、自分(美容師)+1名くらいが目安だと思います。そして、その1名は自分との信頼関係が構築できている人にしましょう。

この理由ですが、第一に「成功する」と決まった訳ではない段階から、多くの人材を雇用すれば、当然ですが人件費が経営を圧迫し「失敗するリスク」は格段に上がります。

これを避ける。という意味がPL上では大きいのですが、それ以上に、美容室としての「勝ちパターン」が決まっていない。というのが問題です。

サロンを経営する場合、必ず必要なのが「どんなサロンなのか?」をお客様に伝えることです。

要はサロンの強みですね。

このサロンの強みが、お客様から絶賛され予約が溢れかえってしまう状態であれば、新しい人材を加えても問題ないでしょうが、もし、自分の分くらいしか集客できない場合は、新しい人材を入れても暇になってしまう訳です。

こうなると、組織的な発展は見込めませんので、「サロンの強みを変える」などの取り組みが必要です。

その際、たくさんの人員を抱えていると、サロンの方針転換に馴染めず退職したり、周知するまでに時間が掛かったりなどスピード感が遅れてしまいます。

そのため、自分+1名くらいで、お客様の反応を見ながら、小さくそして早くPDCAを回す方が成功確率が上がると言えます。

あと、人気美容師を数名集めたので集客問題は絶対にない!という話も聞きます。

これは事実ですので、すぐに黒字化して経営は安定すると思います。

ただし、個人がバラバラの強みを武器にしているならば、1店舗は作れても複数店舗を展開する時に、サロンの強みが統一されていないことが足枷になってきます。

1.教育方針が定まらず誰の何を学べば良いか分からない
2.なんかすごい感は出るが、求職者側からすると選びづらい
3.個人集客が強く組織集客が弱いため新規採用組が苦戦する
4.サロンメンバーは猛者ばかりになるが自我が強いので分裂しやすい
5.一人退職するだけでサロンの売上が大きく減少する

おそらく、店舗を拡張するフェーズに入ると、上記のような問題が勃発すると思います。強烈な個の集合体とは速攻で売上が上がるものの、付随する問題も大きくなり、事態を解決するにも相当なパワーが必要になる。という訳ですね。

2.最小面積で出店する

コストメリットはわざわざ言う必要はないですね。サロンが小さい方がコストは確実に抑えられます。

ここでお伝えしたいのは、「予約が取れない繁盛店」を一番最初に作った方がブランディング効果が高いですよね。って話です。

予約が入れられないことは大変申し訳ないですが、今、美容室なんてどこにでもある訳です。その中で自分のサロンは朝から晩まで予約がパンパンって状態を作った方が、「希少性」が向上すると思います。

希少性が向上すると、客単価が上げられますし、その価値に見合うサービスを提供すればファン化もしやすいと言えます。これを上手くやっているのが、オーシャントーキョーさんだと個人的には思っています。

代表の知名度もありますが、人気繁盛店を作り上げて、単価を上げていき、希少性を強める。その上で、培ったブランドを自社製品として販売していく。非常によく出来たビジネスモデルだなーと思っています。(本気だせば30席くらいのサロンだって作れるでしょうけどやってませんしね。)

ちなみに、店舗数を増加すると、必ずチェーンサロン特有の技術/サービスレベルの低下は避けられません。これは、飲食店も同じですよね。売上は拡大しますが、希少性は薄れていきますので、どこにでもある美容室になってしまいます。

そのため、目が届く範囲でブランドを作り、横展開させるビジネスモデルは、これからの美容室経営としてはアリな考えだと思う訳ですね。そのためにも、あえて、最小面積で出店して「繁盛店」を速攻で作る。というのが理想な訳です。

3.最小の借入にする

銀行借入ないし日本政策金融公庫から借入してサロンを作ることが一般的かなと思いますが、1店舗目は借入しないのが個人的にはベストです。

当然、借金は利息がありますので、しない方が経済的な訳ですが、最小人員の最小面積で出店する場合、運転資金ってそこまで必要なくて、自分+1名の集客力があれば正直黒字化は難しくないと思っています。

なので、初期の資金が工面できればなんとかなる訳ですね。

それであれば、貯めましょう。少し時間が掛かっても、じっくり貯めて借金せずに店舗を作った方が絶対に良いです。

万が一失敗しても、すぐに店を閉めて再スタートを切るためにも、自分自身を身軽にしておくことは非常に重要ですし、公庫の創業支援融資は基本2000万円くらいです。

ならば、1号店目は無借金で作り、繁盛店を作ってから、2号店目で借入をした方がスピードは上げやすいと言えます。

要は、「イケてる感」を出すためにも、オープン3ヶ月で予約が取れないサロンを作って、オープン6ヶ月で2号店目を作る。みたいな、演出もブランディングをしていく上で非常に重要なのかな。と思っています。

こんな感じで、3つのポイントを最小にしておくことで、失敗リスクを下げつつ戦略的にブランドを作っていくお話をさせていただきました。

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