「平和なひとときが大切だ。」
そういったスリランカ人の
元国連事務次官のことばに
サンドラは、
Of course,
と言ったあと もう一度
OF COURSE,
と言った
噛みしめるように
“ドブロブニクに砲撃があった頃
私は21才だった
小さい子どもを抱えて、病院にいた
避難も考えたけど
家族がいるからここに留まった”
丘の向こうはモンテネグロとセルビア
ドブロブニク郊外の住宅街で
すてきなおうちのガーデンで
手作りの昼食を食べ
そよぐ風と
ハーブの香り
小さなオリーブの木
20年前 サンドラは
この光景を夢見ただろうか
[2011. 5. 24]