僕は友達が少ない

そんなタイトルのライトノベル作品があった。
自分はラノベは読まないのでアニメで見たのだが、調べたら1期は2011年放映らしく、もう10年以上前ということに戦慄した…。
当時私は「僕は友達が少ない」とか宣っておいて女友達に囲まれている主人公を、ふざけやがってとイライラしながら見ていた。アニメなんてそんなんが多いんだからだったら見るなよ、という話なのだが。

友達の数って普通はどれくらい?

どうでもいい話はさておき、私はこのタイトル通り「友達が少ない」と思う。流石に友達が全くいないわけではない。でも多いか少ないかで言えば間違いなく少ないの部類に入ると思う。
一般的な30代の平均的な友達数はどれくらいなのかと気になり調べてみたら、『15.1人』というデータを見つけた。やっぱり平均よりも少なかった。


学生時代の友達が一人もいない

皆さんは学生時代からの友達って、社会人となった今でも付き合いがありますか?
地方から上京して時間が経つにつれ疎遠になってしまった…という人もいるかもしれませんね。でもその場合でもたまに地元へ帰った際に会ったりするでしょうし、現代はSNSも発達しているので直接会えずとも、関係としては繋がっているというパターンもありそうです。
私は地元から出ていないのにも関わらず、学生時代の友達が一人もいません。同窓会に呼ばれたこともありません。悲しいですね。


顔は見知っているが、学外では合わない程度の関係

私は大学生の頃、所謂「キョロ充」という奴でした。一人でいるのを見られるのがとにかく嫌で、ぼっちでいることに恐怖していました。
なので、キャンパス内で見かけたら声を掛けるけど、学外で一緒に遊んだりはしない。そんな薄っぺらい関係の友達…いや、知り合いと呼ぶべき存在は、何人かいました。

大学を卒業して既に約10年。ぼんやりと顔は思い出せるけど、名前やどうやって知り合ったのかも覚えていない、そんな関係性。虚しいですね。


小中高も友達はいなかったのかもしれない

小学生の頃。
私は比較的明るい子であったと思います。クラスでもそれなりに友達はいた気がします。私が小学生の頃は携帯(スマホではなくガラケーですね)を持っている子なんてのはほぼいなかった。だから連絡先を知らないのはまあ言い訳は出来る。でも携帯なんて無い時代でも友達でいる人は世の中沢山いるのだから、小学校で友達と言える存在はいなかったのかもしれない。

中学生の頃。
クラスの不良女グループに目を付けられ、虐められた。毎日がしんどかった。この出来事で一気に根暗になったのだと思う。ネットゲームにハマってそればかりしていた記憶。
何とか不登校にはならずに卒業したが、やはり今連絡する人は一人もいない。この当時からガラケーも普及し始め、私も卒業間際に持たされた気がする。携帯番号を何人かに教えた…のだろう。LINEで多分中学校の時の奴だろうなって人が登録されていたり、気がついたらクラスLINEにも招待されていたりする。
でもクラスLINEの招待はずっと無視している。今更入れないし、真っ当なレールの上を走っている同級生を直視するのが怖くて無理だ。やはり中学校でも友達と言える存在はいなかったのだろう。

高校生の頃。
アニメにドハマりする。しかしこの当時、オタクに対する世間の目というのは今以上に冷たいものがあった。私は隠れオタクとして、アニメを見ていることは絶対口外しないようにしていた。
なのでクラスにオタクグループがあったが、そこには入ることが出来ず。かといって陽キャグループにも入ることは出来ないため、ここは大学と同じく薄い付き合いばかりしていたと思う。なので友達と言えるような存在はいなかった。


卒アルが白紙の人生

こうして改めて人生を振り返ってみると、友達という存在は大変重要なのだなと再認識させられます。特に学生時代ね。
友達とアレをしたねココに行ったね、そういう思い出話を定期的にしていれば、思い出補正も相まって充実した人生だったと、これからも頑張っていこうと、そう思えるのでしょう。

ですが友達(ここでいう友達とはその場凌ぎの顔見知り程度の存在ではなく、長く付き合っていく本当の意味での友達)がいない青春を送ってくると、そういった思い出も無ければ、話をして振り返ることも出来ません。
私も学生時代を思い返しても、何をしていたのかサッパリ思い出せません。16年間も何をしていたのでしょうか。

白紙なのは卒アルの最終頁だけではない、私の人生そのものが白紙なのかもしれません。


果たして本当に今は「僕は友達が少ない」なのか

なんか「友達が少ない」ということだけで、こんなツラツラと長文を書き連ねることになるとは。

そんなこんなで学生時代の友達は一人もいないワタクシ。
流石にこのままだとマズいと焦りはじめ、社会人となってから友達作りに奔走し、色んな失敗もしながら今は何とか定期的に会ったり連絡を取り合う仲の人物が何人かはできた。
その失敗エピソードは別の記事に書き起こしていこうと思っている。

ただ、今でもアニメオタクであることは隠しているし、オタクな面は出さずに猫を被って接していると思う。果たしてそれは友達と言えるのだろうか?
胸を張って「友達だ!」と言えるような関係性を作っていきたいと思っているが、30歳を越えて今更そんなことを言っているようでは既に手遅れなのかもしれない。


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