田舎が嫌いだと思う時
2024年9月27日(金) 57歳5日目
今日は映画の話をする
20代デートと言えば映画だった。
バブル世代の皆さんは頷いてくれると思う。
初めて行った映画は忘れもしない「ゴーストバスターズ」
高校生の初デートであるが、彼のチョイスは間違っていた(ごめん)
アメリカで大ヒットした映画だという触れ込みで日本で上映されたが
当時高校生、海外経験も、アメリカに憧れもなく、当然英語も分からず
この映画のアメリカンジョークが分かるはずもない
「・・・・・」
何が面白いのか、映画館を出た私たちにしばらく気まずい空気がながれたのは言うまでもない。
気を取り直して小洒落たレストランに入った。
私もおそらく彼も正真正銘の初デートだったのでまぁ緊張はしていた。
メニューを見てもあまり良くわからなかったが「ピザ」という文字が飛び込んできた。
昭和末期、田舎育ちの私達はピザなんて見たことも食べたこともなかった。
うやうやしくピザ君がフォークと共に登場した。
フォーク???
この三角を?
おそらく切り込みは入っていただろうが、
フォークでどうやってこれを食べればいいのかさっぱり分からなかった。
パスタなら辛うじて分かるが。
「・・・・・」
しばらくピザ君を見つめていたが、私は思い切ってフォークを無視して
手で掴んだ。
おりゃ〜!
そしてぱくついた。
記憶もうっすらだが、思い出しても笑ってしまう、まぁ初々しい経験だ。
田舎の昭和の高校生なんてこんなもんだったと思う。
さて、その後私は国内外を行ったり来たりして外の世界を十分見てきた。
10年前にUターンし40年後の私。
田舎暮らしはすこぶる居心地がいい。
都会を知ったうえで、都会の生活も経験したうえで、
やっぱり生まれ故郷の田舎が一番だ〜と思っている。
日常の不満はない
不満はないのだが、、、
映画である。
田舎では私の見たい映画が上映されない。
それもことごとくだ。
何も規模の小さい映画ではなくてもだ。
私が好むのは社会問題やドキュメンタリータッチのもの、
実話を元にしたような映画だ。
この秋、2つの映画が上映されることを知った。
喜んでシアターを調べたが、どちらも上映はない。
隣の県まで行かなければならない。
関東や関西などならすぐだが、私の住んでいるところはそうはいかない。
下手するとLCCで飛んだほうが安いぐらいだ。
んんん、、、、
この田舎では、
このような映画をやっても誰も客が来ないと映画館が判断したのだ。
悔しいが事実だ。
ノーテンキな田舎びとばかりが住むここでは
アニメやフィクションの賑やかな映画しか客が行かない
この瞬間だけ、ここは嫌だなぁと思う