LCCフライトはアリ?ナシ? 元CAの視点
さて、お盆真っ只中に急遽渡米することになりました。
いきさつはコチラ↓
そこで、2日後の航空券を予約するにあたり迷った点と、実際乗ってみた感想をシェアしたいと思います。
今回サンフランシスコに行くのは私1人+10歳と6歳のやんちゃざかり男子2人の合計3人です。
長男はもう、ある程度身の回りの事は1人で出来、重いリュックも背負ってくれるのに対して、次男はまだ手がかかる。。午後には眠くなるし、トイレに1人で行けないし、機嫌が悪いと道路の真ん中でも座り込んで石のように動かなくなっちゃう。
このメンバーで成田まで2時間+10時間のフライトを無事にやり過ごすためにはどうしたら良いのか?!
さらに今回は引っ越しを兼ねているため、少しでも多くの荷物を持っていきたいという思惑があります。
(郵便局から船便や航空便を送るのは前述の通りメンドクサイし高い)
なので、次男自体が大きな荷物状態になる事態はぜったいに避けなければ(汗)
私がチョイス出来る選択肢は2つ
1、乗り慣れたANA便を使う
2、LCC初体験
そりゃー、ANAの方が安心ですよね。
シートは綺麗だし、エンタメ豊富だし、日本出発便は機内食も美味しいし
CAは気が利くし(自分で言う笑)
子ども達もワクワクするような空の旅を楽しめるでしょう。
しかし予約画面で選択肢1と2の運賃の違いに仰け反りました、、、
1、ANA便 大人1人386,400円 子ども1人289,800円× 2人分= 1,100,510円
2、LCC便 大人1人149,793円 子ども149,793円、子ども(6歳以下)18,823円= 318,409円
ち、違いすぎる!
LCCはなんとANAの71%オフ価格だったのです。1/3以下で乗れてしまうではないですか!これぞまさしくロー(L)コスト(C)キャリア(C)!!
重視していたはずの安心感はどこへやら、即決でLCCを予約したのでした。
実際に子ども2人を連れてLCCを利用し、私が感じたメリデメは以下の通りです。
【LCCのメリット】
・お財布に優しいので海外渡航のハードルが下がる
・10時間のフライトを自分の好きなスケジュールで過ごせる
(フルサービスキャリアの場合、アペリティフ→飲み物→食事→免税品販売→消灯→アイスクリームサービス→2食目と流れが決まっていて、好きな時に睡眠を取ったり化粧室に行ったりしづらい)
・サービスがないので、キャビンが静か
・座席ごとに追加料金を払っているので、自分の席に納得感がある
・受託手荷物が安価で1人5個まで預けられる(大手は無料だけど大体2個まで)
【LCCのデメリット】
・予約変更一切不可
・サービスは全て有料。お金を払わなければ水1杯すら飲むことが出来ない
・座席モニターもないので、子どもをじっとさせておくのが大変
・食事、おやつ、絵本、タブレット、オモチャ等全て事前準備し持ち込む必要がある
・持込手荷物は7kgまでだが簡単に超える。チェックイン時に判明すると受託手荷物に移す以外の選択肢がない
・セキュリティチェック後に飲み物を全て購入する必要があるが、空港の飲み物は高い(海外発の便は特に)
・おもてなし精神に溢れた楽しい空の旅は期待出来ない。子どもの飛行機デビューとか記念すべき旅行には不向き
LCCでは飛行機が単なる移動手段となり、誰もCAに質の良いサービスを求めていないところに若干寂しさを覚えました。でもここまで運賃に差をつけられるなら、これはこれでアリだというのが正直な感想です。
まだ引越し作業が片付いていないので、今月は日本とアメリカを2往復。
安価な運賃で直行便が利用できるのは本当にありがたいです。
「何かあったらすぐ帰国できる」と心の保険をかけておけるところが、LCCの最大の魅力かもしれません。