マンションの中の小さな社会
私が住んでいるマンションは、都心でもないけれど、都心まですぐのベットタウンと都市部の間のようなところ。
比較的住戸も多いまあまあな規模。
世帯的には、子育て真っ盛り世代と、引退されてご夫婦で暮らす方が多い印象。
そんな一つの大きな建物だから、必然的に子供が同世代だとママ友みたいに輪が広がっていく。
世間的にママ友っていいイメージってあまりないかもしれない。
子供がいなければ話すこともないであろう人がいるのも事実。
マウンティングなんてものは、いまのところ存在しない。
ちょっと距離感近くて面倒だなって感じることもあるけど、助けられていることもある。
例えば、私が体調不良でどうにも動けないときに、代わりに買い物に行ってくれたり、お迎えの時間に間に合わないときに代わりにあずかってもらったり。逆も然り。
いい関係が築けているのかなと思う。
隣人との関係が希薄化してる中で、これはとてもありがたいことなのかなと思う。
子育てしていると「孤育て」になることが多くて苦しい時がある。
そんな時は他人に会いたくない!ってこともある。
でも、何かの時にSOSを出せる存在が近くにあることは心の支えになる。
マンションというある意味閉鎖的な空間だけれど、そこに助け合う昔ながらの小さな社会を見た気がする。
子育てママ以外にも、もうおそらく私の祖父母世代の方も子供の成長をともに喜んでくれる。
赤ちゃんのころから挨拶だけはしてきたおばあちゃんに「大きくなったわね」と声をかけてもらうだけでもうれしくなるし、そのおばあちゃんの一日のちょっとした幸せになっているかもしれないと思うと、さらにうれしくなる。
働いていないと社会から取り残されている感じは否めないけど、こうして身近な小さな社会が喜びに満ちて行ったら幸せだと感じた。
人付き合いは難しいけど、「挨拶」から始まって、小さな社会が形成されていく喜びを、子供たちにも伝えていきたい。