「不思議な薬箱を開く時」
こんにちは!
「不思議な薬箱を開く時」です。
不思議過ぎて、理解不能な域に到達しそうです。
では、薬箱を開けてみましょう。
お薬番号・④
「幽霊になれる薬」
死ねばいいんじゃない?なんて、言わないように。
生きたまま、幽霊になれるのです。
「お化けのコスプレ、すれば?」
いえいえ、そんな迫力も現実味もない。
ふわ〜っと消えてみたり、
壁や鏡の中から、ばぁ〜って、ね?
そんなこと、生身のままじゃ出来やしません。
でも、死んでしまっては楽しくありません。
このお薬さえあれば、死ななくても、
恨みがある相手や、
いたずらしたい相手を恐怖のどん底に落し込めます。
では、調剤料をご紹介しましょう。
「幽霊になれる薬」の処方
フグの肝臓・・・・・・・1個
ハシリドコロ・・・・・・10g
アザミの花の汁・・・・・5㏄
死人の指(キノコ)・・・・1本
乖離の石・・・・・・・・1個
トケイソウの根汁・・・・3㏄
棺桶の釘・・・・・・・・5㎜
用法
このお薬は、夜間の服用です。
昼間に服用いたしますと、かなりの疲弊をもたらしますので、
疲労死の危険がありますから、
必ず、日が落ちてから服用してください。
備考欄
恨みを晴らしたい!と思われる方、ご用達ですね。
夜中に、蒼白い顔をして、ふわぁ~っと・・・。
生霊とは、違いますから、ご安心を。
どこから見ても、幽霊ですから。
この際ですから、白いシーツを被って西洋風、
経帷子に、△を額につけて和風など、
コスチュームに凝ってみてはいかがでしょう。
せっかく、消えたり、飛んだりできるのですから、
精一杯、幽霊をエンジョイしましょう。
調剤料は、ご覧の通り。
下手をすると、本物の幽霊になりかねないものですが、
なったら、なったで、そこはそれです。
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