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自信を持って自慢できる会社創りを支援、ヒット商品サポーター、愛社精神育成コンサルタント 中小企業診断士の足立早恵子です。
読んで頂いてありがとうございます。

JRA(日本中央競馬会)の人気機種である藤田菜七子騎手が禁止行為である調整ルーム(レース開催日前に宿泊する場所)での通信機器(スマホ)使用で処分を受け引退届を出した件、JRAと所属厩舎の間で意見が食い違っており、さまざまな憶測が飛んでいるようです。

そもそも、なぜ騎手が調整ルームが存在するかと言えば八百長を防ぐためです。
競馬は何十億、何百億というお金が動くギャンブルの世界。生産者や厩舎関係者をはじめそれを糧にしている人達の生活を守るという意味でも八百長を避けたクリーンな開催は必須です。
そのため、騎手はレース前に外部との接触が絶つ必要がある。それが調整ルームの存在意義。
そんなところにスマホを持ち込むということは、世間の中央競馬に対する信頼を大きく毀損するものです。
「プロ」たる騎手がそれを理解していないということには、正直驚きを隠せません。
なぜに、そこまで認識が甘いのか? 理解不能です。

昨年、藤田騎手を除く女性騎手全員がスマホを持ち込んだことで処分されました。
その時、彼女らの先輩格で重賞レースなどでも活躍していた藤田騎手の名前が挙がらなかったことに称賛の声が上がっていました。
しかし、実態はバレていなかっただけ(?)というお粗末さに、正直がっかりです。

この厩舎側の自己申告→厳重注意済というのが本当であれ虚偽であれ、スマホを持ち込んでいた事実に、「藤田、お前もか!」と戯曲「ジュリアス・シーザーのセリフ「ブルータス、お前もか!」をもじってツッコまずにはいられません。

過去何人か女性騎手がデビューしたものの、競馬界の因習などもありうまく行かず、皆大きな活躍ができないまま引退して行きました。
そんな中で、その殻を破ってくれる存在として期待していたのが藤田騎手でした。
なのに・・・
ただただひたすら残念です。。。

しかし、こうした認識の甘さは個人の資質の問題だけではない、今の若者共通の問題が潜んでいるようにも感じられます。
これは競馬界に限ったことではなく、一般企業でも悪気なくコンプライアンス違反が起こっていると見た方が良いのかもしれません。
そんなことを考えさせられる出来事です。

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