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日本のモノづくりの強火サポーター、愛社精神育成コンサルタント 中小企業診断士の足立早恵子です。
読んで頂いてありがとうございます。

先日、SNSで中学生が尊敬する人物としてアニメのキャラクターを挙げたところ教師に叱られたという話を読みました。
確かに頭の固い教師にとってフィクションの登場人物、さらにはポップカルチャーの産物というのは受け入れがたいものなのかもしれません。
しかし、日本のアニメや漫画には日本の伝統や文化、価値観、禅の思想などが丁寧に織り込まれている作品も多く、若者たちにとって人生の指針となるような作品も少なくありません。
私自身、中学生の時に観た「わが青春のアルカディア」という作品で主人公のキャプテン・ハーロックが語った「俺は俺の旗の下で自由に生きる」というセリフは人生の指針になっています。

それはさておき、その投稿に対して秀逸だったのが、歴史上の人物、例えば坂本龍馬にしても司馬遼太郎の小説の影響が大きく、ほとんど架空の人物に近いだろうという意見でした。
確かに、歴史上の偉人についてはそうした小説で語られた人物像をベースに考察されており、それは実態とはかけ離れている場合も少なくないでしょう。
例えば、「魔王」と呼ばれ、暴君のように語られる織田信長ですが、本人が書いた手紙などの史料を見ると実直で、細やかな気配りができる上、家臣を大切にする極めて良識的な人物像が浮かび上がってきます。
朝廷はもちろん、室町幕府に対しても敬意を持って誠実に対応していたことがわかり、小説やドラマなどで語られる信長像がいかに実際とかけ離れているかがよくわかる例です。
そう考えると、尊敬する歴史上の人物として織田信長の名を挙げる人の多くは実際の信長公ではなく、小説やドラマのキャラクターである信長のことを言っているのであって、アニメキャラを挙げるのと大きな差はないと言えるでしょう。

歴史上の人物を挙げるから偉い、ポップカルチャーの産物だからダメではなく、実在であると非実在であろうと、どういう哲学を持ちどう行動する人物なのかが大事なのだと思います。
若い人にはそういう視点で、手本や人生の指針となる人物を見つけ、そこからいろいろなことを吸収して行って欲しいと願います。


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