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2次筆記試験答案を分析(事例Ⅳ)

最後に事例Ⅳの振り返りです。
最初に申しておきますと、私は事例Ⅳが最初から最後まで苦手で、過去問でもふぞろい採点して6割超えることはあまりありませんでした(最高得点で53点、平均で43点)。
試験当日も「これは足切り確定」と思っていました。が、結果的には何故か63点でした。
事例Ⅳが苦手だからこそ意識していたのは、空白をなるべく作らないということです。最後まで回答が導き出せなくても、途中の計算式でも加点がある可能性があります。なので、私も少しでも点数が欲しいと思い、空白がないように埋めました。その結果、加点されたのかなと思います。

実際の解き方、実際の与件文

事例Ⅳは基本的に事例Ⅰ~Ⅲとペンの使い方は同じですが、与件文がそもそも短いので、設問からではなく与件文から読むようにしていました。
まずどんな会社なのかをざっくり与件文を読んで把握し、設問に移るという感じです。

また、解いていく順番としては、設問1と設問4は文章回答のことが多いので、先に解くようにしていました。
たくさん計算が必要になる設問は後回しにして解きました。

実際の回答

第1問

設問1
①売上高営業利益率  11.59%
②負債比率      28.94%
③流動比率      433.64%

《振り返り》
実は設問1で毎回問われるこれが、結構苦手でした。本来であればここで点数を取るべきところなのですが、試験日まで苦手克服できず、点数を落としています。
①売上高営業利益率は点数が取れたかなと思いますが、②③は加点無しではないかなと思います(ふぞろいを見ていないのでわかりませんが)。
また、事例Ⅳでは「小数点第○位を四捨五入する」等の回答の制約がよくあります。ここで点数を落としてしまったら勿体ないので、必ず確認するようにしていました。
例えば、「小数点第3位を四捨五入(第2位までで回答)」と指定されていたら「○.○○」とメモし、見た目でわかるように工夫していました。

設問2(80字以内)
 競争激化により売り上げが低下したものの、人件費の削減を行わなったことから販管費の負担が大きく、売上高営業利益率が悪化し、収益性が低かった。(66字)

《振り返り》
設問2に関しては、予備校の回答と比べても大きく外してはないかなと思います。ここは点数をとっておきたいところでした。

第2問

 設問1
  (1)63.31%
  (2)1,141,689千円
  (3)3,111,712千円
  (4)14.73%

《振り返り》
設問1は、実は最初は全くわからずに飛ばしました。
他の設問を解いて、最後にまた戻ってきたときに閃きがあり、回答を埋めました。
予備校の回答を見てみると(1)(4)は合ってそうですが、(2)(3)は若干のズレがあるのでどこかで計算ミスがあったり、解き方が違ったのかもしれません。
CVPはNPVに比べたらまだ得意な方だったのですが、試験だとパニックになってしまったところもあり、完全に冷静さを失っていました。最後になって落ち着いてきて、「多分正規の解き方じゃないけど、こうやっても回答出せるのでは?」と思って無理矢理だした結果、2つは当たってたという感じでした。本当に奇跡でした。

 設問2(20字)
 (1)X製品の販売を中止すべきでない。
    貢献利益が正の値で共通費を賄っている為。(20字)
 (2)6,000+7,500+0.4x-13,000=2,500
    X=7,500

《振り返り》
(1)は唯一自信があった回答でした。
(2)は正直わからず、計算の過程を書くところで加点狙いで書きました。 
もしかすると、ここでは加点はなかったかもしれません。

 設問3(80字) 
  売上高に比例して配賦するため平等性はあるものの、個別固定費が大きい製品では営業利益がマイナスになることから、正確な経営判断ができない。(67字)

《振り返り》
妥当性の判断については、過去にも問われたことがあったのでそれを思い出しながら書きました。予備校の回答を見ても、方向性は間違ってなかったかなと思います。
一方で、「妥当かどうか」をはっきりかけていないので、私の回答の場合は「妥当ではない」という言葉をどこかに入れておいても良かったのかなと思います。

第3問

 設問1
  (1)2,154
      売上10,000万 変動費4,000円 収益3,800万
      減価償却費2,200万
      (800-400)*0.7+800=1,080*0.926=1,000.08
     (800-400-2200)=800×2.388=1908.8
  (2)△7,091
  (3)△620
     この投資を行うべきでない

《振り返り》
計算はしてみたものの、全然わかりませんでした。でも空白は作らないという信条のもと、埋めるだけ埋めました。
計算式を書いていなくても、例えば「売上10,000円~」と与件文に書かれていることを羅列するだけでも「計算の仕方はわからないけど、この辺の数字を使うことはわかるよ」みたいなアピールになるのではないかと思い、悪あがきをしているのが良く分かります。

 設問2
  (1)空白
     減価償却費2,750万
  (2)2年度期首に実行すべき

《振り返り》
設問2は時間がなくてほぼ解いていません。唯一空白を作ってしまいました。
計算過程を書くところでは、苦肉の策に減価償却費だけなぜか書いています。
(2)は「いつ投資を実行すべきか」を文章で書くところだったので、内容はわからないけど結論だけは書いておこうと思い、2択で奇跡的に当てました。

第4問

 設問1(50字以内)
  固定費がかからないことから営業レバレッジが低くなり、経営リスクが低い。(35字)

《振り返り》
「財務的利点」は過去問でも問われたことがありました。
固定費がかからない、営業レバレッジ低、経営リスク低、というのは流れで覚えていたので書くことができました。

 設問2(50字以内)
  需要変動の異なる製品の販売により経営リスクの分散と新たな収益源の獲得ができる。(39字)

《振り返り》
設問2は予備校の回答を見てみると少し外していたかな?とも思いますが、効果の「収益源の獲得」という方向性は良かったかなと思います。

一番点数がとれたのが謎の事例Ⅳ

再現答案を出してみたものの、全く参考にならなかったと思います。すみません。
ただ、このレベルでも63点(A評価)なので、事例Ⅳ全然できない…と諦めている方、全然諦めなくて良いです。
直前の事例Ⅳ過去問で39点叩き出した私でも、大丈夫でしたので…。

解き方等はとやかく解説できませんが、唯一いえるのは「空白は作るな、何か埋めろ」ということです。
私が事例Ⅳで命拾いしたのは、なんとか答えようとしたのが良かったのかなと思います(あとは採点してくださった方が優しかったのかも)。

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