[SaliencyReport] KMKR100 仮想インタビュー
神奈川県鎌倉市、某日。
筆者(以下、S)は、その男(以下、GNG)にインタビューをするため、いつものカフェを訪れた。秋の気配に冬の空気が混じり、ワラーチ危険信号が黄色になり始めていた。
S:お疲れさまです。KMKR100マイル、完走オメデトウゴザイマス!疲労は残ってますか?
GNG:ありがとうございます。筋肉痛が来る気配もなくて、昨日ぐっすり眠れたので多分超回復してますね。
(回復力ヤバすぎた…ゾロに投与された超回復の薬を使ったに違いない。)
S:あ、そうなんですね… やっぱ、周回コースということで、メンタル的にきつかったとかありましたか?
GNG:いろんな人が並走してくれたんで、孤独な時間はなかったですね!メンタルというか、常に誰かが付いて走ってくれていたので、エスケープしたり予想外の行動を取りづらかったというのはあります。一人だったら、もう2周くらい走っていたかもしれません。
(もう2周!!?!??予想外の行動とはこのこと)
S:というか、そもそもこのチャレンジをしようと思ったきっかけ教えてもらってもよろしいでしょうか。
GNG:バーチャルUTMFを一発で達成したいなと思ったのがきっかけかな。計算してみたら獲得標高も4周で6600mD+だったし、数字で見れば信越五岳よりも楽だなぁと思って。あと、鎌倉だと山と街が近いこともあって、ほぼ無限エイドだから補給とか気にしなくてもいいなぁって。信越五岳もだけど、補給食で蜂蜜をよく使うんだけど、コンビニに蜂蜜置いてるから、実質無限蜂蜜なんだよね。カロリー的には無問題。
(鬼滅の刃みたいな無限の使い方するやん。)
S:無限蜂蜜。プーさんみたいですね。エイドといえば、鎌倉のあるショップをエイドにしたとか。
GNG:そうそう!いつもお世話になっているショップの人がギアのアトリエを開放してくれて。本当にありがたかったな。初日の夜には、エイドでベロベロに酔っ払っているサポーターもいて、心強かったよ。来年のUTMFでは、サポーターとして参加するのも有料になるらしいのだけど、先んじて酒持参で有料参加していたのは関心したよ。
(熱心なサポーターがビール?!?甲子園サポーターみたいなもんか。)
S:それは心強いですね。挑戦中の旅路で印象に残っていることはありますか?
GNG:並走してくれた人の中に、合計60キロぐらい並走してくれた人がいたんだよ。毎週めっちゃ走る人なんだけど、仕事があるのに夜通し走ってくれてやっぱ、あの人、変、、超人ですね。夜一緒に走ってくれた人も、信越五岳の後半13kmを区間12位で走り抜けた人とか、指が曲がっても笑顔で山走ってる人とか、頼もしかったよ。他にも早朝4時頃にヘッドライドつけて仁王立ちしていた100マイラーとか、最後の1周並走してくれた我らがトレイル隊長とか、最後は沢山のひとが並走してくれて感動ものだったね。
S:最後のシーン、僕も動画ですけど見ました!カッコよかったですね。なんかTJARのゴールシーンみたいでしたね。挑戦を終えて、今はどんな気持ちですか?
GNG:KMKR100という新しい遊びというかジャンルを切り開けたと思ってるので、後に続いていくれる人がいると嬉しいね。ホモ・ルーデンスとして自然の中に自ら遊びを生み出して、思いっきり遊んでほしいよね。鎌倉の山だけだとちょっと山感ないって、物足りない山好きがいたら、鎌倉の二の鳥居から丹沢辺りの1,500メートル以上ある9座をアタックして、帰ってくるとか面白そうな遊びだけどね。
(ホモ・ルーデンス・・・遊ぶ人・・・バーチャルTJAR!!??)
S:最後にひとことお願いします!
GNG:僕が切り開いた道、藪だらけ蜘蛛の巣だらけになる前にたどってくれる人を募集しています!
====== 編集後記========
インタビューの中で、パイオニアらしさというか、達観していて視座が高いホモ・ルーデンスぶりを感じました!という冗談はこの辺にして、お開きと致します。金曜日の夜に酔っ払いながら書いてしまいましたので、少々失礼なことを書いてしまっているかもしれませんが、全てフィクションですのでご理解頂けますと幸いです。「まずいものは食わない主義」と言いながら無限蜂蜜を推奨したり、レースの必携品を堂々と持たなかったり、自然体なGNGさんの勝手な人間像が僕の頭の中にあったのでスラスラ書けました。駄文にお付き合いありがとうございました!
おわり