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1ヶ月に二人、家族を見送った話①義母との突然の別れ

ごぶさたしておりました、といです。

11月に義母が、その1ヶ月後に義父が亡くなり、バタバタしておりました。
年末になってやっと落ち着いてきました。
(あれ?本来は年末こそバタバタするのでは…?)

悲しい出来事ではありましたが、せっかくなのでnoteの記事にさせてもらって、
義父母への供養と
忙しい中頑張った自分へのねぎらいとしたいと思います。

結論としては、「1ヶ月に2回のお葬式は、やっぱりハードよ!」ですねー。



1.義母、倒れてた


義父は認知症や高血圧の症状が進んでいて長期入院中で、義母は一人で暮らしています。
で、隣の家に私たち家族が住んでいます。

11月最初の三連休。中日の日曜日にすき焼きをすることにしたので、義母も呼ぼう、ということになり、ダンナさんが電話をしました。
すると「ちょっと風邪っぽくて気持ち悪いから、今日はいい。それより、車の中に買ってきたトイレットペーパーを置きっぱなしにしちゃったから、それを持ってきて欲しい」とのことでした。
そこで、ダンナさんが和歌山出張のおみやげのミカンを届けがてら、トイレットペーパーを車から回収し、義母に声をかけてきました。
結局、これが最後の会話になってしまったのですが…。


次の日、祝日の月曜日。
義母の風邪は年に一度くらいはあることなので、特に様子も見に行きませんでした。
夕方になって、近所の自称「おせっかいばあば」さんが二人、ウチにやってきました。
このお二人、義母ととても仲良くしてくれている方々で、たぶん50年くらいのお付き合い。
料理を届けてくれたり宅配便を代わりに受け取ってくれたりと、「おせっかい」なんて言えないほどお世話になっています。

で、このお二人が言うのです。
「朝、Yちゃん(義母)のところに回覧板を入れたんだけど、この時間になっても回収されてないの。電話にも出ないし。あのYちゃんにしてはおかしいなとおもって。といさん、様子見てきた方がいいかも?」

うーん、多分大丈夫だと思うんだけどな…と思いつつも、お二人にはお礼を言い、様子を見に行きました。

郵便受けから回覧板を回収すると、今日の新聞がまだ入っています。
あら、ホントに具合悪かったのね…。
鍵を開けて家に入ると、玄関にさまざまな食材が置いてあります。
確か先週から置きっぱなしの白菜。ちょっと傷んでるなあ。
金曜日に知り合いから買っている卵10コ。いつもウチにくれるので、あとで持って帰ろう…。
なんて思いながら、義母の部屋に向かいました。

この時間なら、いつもは電気を付けてテレビを見ているはずなのに、
電気もテレビも消えていて義母の姿はありません。
あれ?台所かな?…いません。
お風呂で溺れてるとか…。いや、お風呂場にもいません。
洗濯物を取り込んでる?…勝手口からのぞきましたが、いません。
車はあったから、家にはいるはずなのに。ちょっと不安になってきましたが、もしかしたらトイレにいたのかな?と思い、トイレ方面に戻りました。
義父母の家は、玄関の正面の突き当たりにトイレがあります。
玄関を入ってすぐ左に曲がる廊下があり、その廊下を挟んで部屋や台所が並んでいるので、そういえばトイレに電気がついているかも確認せずに曲がって来てしまっていました。
玄関の食材しか見てなかったわー。と思いながら玄関に戻り、トイレの方に顔を向けると。

トイレのドアが開いていて、義母が倒れていました。
「お母さん!」と叫んで体を揺すりましたが、手に触れると驚くほど冷たくて、
もう亡くなっているのかも、とすぐに思いました。
嘘でしょ、嘘でしょ、と思いながら自宅に走り、ダンナさんに「お母さんが倒れてる!」と伝えました。
それで「救急車呼んで!」と言われて119番に通報したのですが、今思えば救急車は呼んではいけなかったな、と思います。
結果的に、「もう亡くなっているので、不搬送となります」ということになったので。


2.救急車と警察と


救急隊の方に電話で指示を受けながら、ダンナさんと交代で心臓マッサージを行いました。
でも、体は硬直していて、「もうダメなのかもしれない」と思いながらの心臓マッサージでした。

救急隊の方が到着して、処置もしていただいたのですが、やはり既に亡くなっているということでした。

大きな持病もなかったのに。昨日電話したのに。どうして?どうして?
このときはまだ、悲しみというよりは混乱の方が大きかったです。

そうこうしているうちに警察の方がたくさん来てくれて、検死が始まりました。
その間、刑事さんに事情を詳しく聞かれました。
病院以外の所で亡くなった場合は、事件性がないかを確かめるために、この事情聴取や現場検証は必要なことなんだそうです。
ちょうど、高齢者のお家に強盗が入る事件が多発していた時期でもあったので。
発見したときの義母の様子、玄関の鍵はかかっていたか、部屋の電気は…など、なんだかドラマみたいだなあと頭の隅で思っていました。
ドラマだったら、第一発見者の私が容疑者だったりするのかしら…。

さてこの取り調べ?の一環で、「お財布やお金など、何か無くなっているものはありませんか?」と聞かれましたが、これがまあ大変でした。

なぜなら!義母はとにかく片付けが苦手で、部屋の中は物が山盛りなタイプだからです。ゴミはまめに捨てるので汚くはないのですが、どこに何があるのかさっぱりわかりません。
さすがに「昨日まで使っていたバッグ」に財布や免許証は入っていたのですが、
通帳とかカード、保険証などが見つからず、刑事さん達3人がかりで探してもらったのですが発見には至りませんでした(後日、敷きっぱなしの布団の下から発掘されました)。

まあ外傷もないし施錠もされていたので、事件性はないでしょう、という結論になったところで、ダンナさんの妹のMちゃんが到着しました。
本当は居間まで来て欲しかったのですが、間違えて仏間を開けて検死をしているところを見てしまったようで、ショックの大きい再会だったようです。
居間に来るなり号泣でした。実のお母さんだもんね、悲しいよね…。

自宅での検死は医師の立ち会いが必要だそうなのですが、三連休最終日の夜でお医者さんがつかまらず、かといって遺体を家に置いていくわけにはいかないということで、義母はいったん警察署に安置されることになりました。
「朝一でお医者さんに来てもらって検死報告書を出してもらうので、どこかの葬儀屋さんに依頼してご遺体を迎えに来て下さい」と言われ、義母を見送りました。
死因が何だったのかは分かりませんでしたが、検死の結果を待つことになりました。



3.お葬式ってどうやってやるの?


3人取り残された私たち。悲しいけれど、お葬式とか警察署へのお迎えの準備をしなければいけません。

お葬式っていろんな業者があるけど、どこに頼めばいいのかな?
お寺にはどのタイミングで連絡するの?親戚には?わからないことだらけです。
義父がいれば「ばあさんの時はこうだった」が聞けたと思うのですが、残念ながら認知症で入院中なので頼れません。
とりあえず、心配してくれた自称「おせっかいばあば」さん達に義母のことを報告しがてら、お葬式について聞いてみることにしました。

ばあばさん達も、まさか義母が亡くなっているとは思っていなかったようで、とても驚いていました。
だって本当に、腰が痛いとか膝が痛いとか言うくらいで、ピンピンしてたんですから。あちこちに車ででかけて行く元気な人だったので、驚くのも当然です。

お葬式については、「Yちゃん、○○祭典だか△△セレモニーの会員になろうと思ってるみたいなこと言ってたよ?会員になってるなら、とりあえず電話してみたら?」との情報をゲットしました。
おおー!その情報があると先に進めます。なんだかRPGみたいです。

しかしどの葬儀屋さんと契約していたのかが分からなければ困ります。
家に帰り、何かヒントになるものはないかと大捜索を開始しました。
多分、契約したなら契約書的なものが届いているだろうし、ものを溜め込む義母の性格からいって、捨ててはいないはず。
でも、届いた契約書とか請求書とかは、玄関でちらっと見てそのまま玄関に放置していることが多いような…。
ということで玄関に積んである書類を上から順に見ていきましたが、それらしいものは出てきません。
諦めかけたその時。Mちゃんが、電話の下敷きになってメモ用紙と化していた封筒を引っ張り出しました。
なんと!封筒には「○○祭典 会員情報誌のお届け」と書いてあるではありませんか。Mちゃんグッジョブ!

○○祭典に電話して事情を説明すると、確かに義母は会員になっていたようで、明日の遺体引き取り、葬儀関係の打ち合わせのスケジュールなど、今後の見通しが立ちました。良かった!これで一安心。

この時点でもう夜10時。
食べ損ねた夕食をとり、お風呂に入って、とりあえず今日はおしまいです。
疲れたな…。

しかし本当のバタバタ&お疲れは、ここから始まるのでした。
続きはまた改めて。


去年の大晦日の義母。


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この2ヶ月、私は参加できなかったけど…。











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