【イベントレポート/AA-ISP 】本場アメリカのエキスパートが伝える、チームカルチャーとは?前編
こんにちは。Sales Labの人事広報グループの西村です。
今回は2021年11月11日に開催された「AA-ISP Japan Chapter: Measuring the ROI of your Team Culture ~本場アメリカのエキスパートが伝える、チームカルチャーとは~」のイベントから、ナレッジをシェアいたします。
現代は「VUCA時代」と呼ばれ、IT技術の急速な発展や人々の生活様式の多様化等、従来の常識を覆すような社会変化が次々と起こり、未来を予測するのが困難な状態となっています。
こうした変化を生き抜きお客様にとって価値を届けるためには、企業はどのような組織づくりを行うべきでしょうか?
今回のイベントでは、AA-ISPサンディエゴ支部の支部長 Kevin Juza(ケビン ジューザー) 氏をお招きし、「 How Leaders Can Measuring the ROI of your Team Culture?(チームカルチャーの費用対効果をどのように測定するか?)」をテーマにお話いただきました。
(本記事は前編、後篇にわけてご紹介します。)
登壇者:AA-ISPサンディエゴ支部の支部長 Kevin Juza 氏
インサイドセールスチームの新規立ち上げ、既存チームの再編成、移行時のチームマネジメントなどを専門とし、企業に対しコーチングも提供。
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はじめに
『 みなさん、こんにちは。ケビン・ジューザーと申します。
私はコーチ・トゥ・フルフィルメントでリーダーシップコーチをしています。コーチ・トゥ・フルフィルメントでは、営業部門のリーダーがダイナミックに行動し、日々変化を起こすことができるようにサポートすることを専門としています。
今日のトピックは、リーダーが「チームカルチャー」のROI(投資対効果)をどのように測定するか、についてです。今は、じっくりと腰を据えて
ROIを見極めるのに適した時期だと思います。
また、チームカルチャーのために投資をしてチームをポジティブに、そしてチームカルチャーを成功させるために積極的な選択をしていく時期だと思います。それによって、会社全体に影響を与えることができるでしょう。 』
チームカルチャーとは?
チームカルチャーは、リーダーの行動、決断、リーダーの持つエネルギーによって作られ、メンバーを評価することで形成されるもの
『 例えるなら、チームカルチャーは「金魚鉢の水」のようなものです。清潔にしておかないと、魚は息ができなくなり、死んでしまいます。リーダーはじっくりとチームカルチャーについて考え、チームの一人一人が成長・発展し、目標を達成して成功するための最良の環境となるようにしなくてはいけないのです。』
ダイナミックなチームカルチャーがもつ特徴とは?
『 10の分野に分けて、チームについて分析するために、着目すべき特徴を挙げました。こちらは私が長年インサイドセールスチームと仕事をしてきた中で見てきたダイナミックなチームの特徴の一部です。』
①Self Motivated:どれだけ自発的に動いているか?
人から指示をされなくても自分の仕事をこなすために
どれだけ時間を使っているのか?
②Accountable:責任感があるか。自分の行動に責任を持っているか、
チームの結果に責任を持っているか?
③Collaborative:チームで協力して、よりよくしようとしているのか?
困ったときに手を差し伸べ、助けを求めることができるか?
④Consistent, ⑤Successful:安定した成果を出せるか、成功したチームか?
⑥Diversity:思考や行動、個性などの多様性があるか?
⑦Hard Work, ⑧Connected:よく働き、団結しているか?
⑨Vision:将来のビジョンを持っているか?
⑩Tenacious:粘り強く、途中でやめようとしないか
うまくいかないチームはどのような状態か
『 以前行った仕事で、ある会社内で最下位のチームのマネージャーをしたことがあります。具体的にはこんなチームでした。
・チームメンバーのスキルセットは非常にアンバランスで、考え方もサイロ化して分離している
・求められた目標にチームとして十分な勢いを出すことができていない
・主体性がなく、自分の仕事が終わったら何をすべきか、マネージャーの指示を待っている
・マネジメントに問題がある
・卵の殻に閉じこもった状態で、誰かの気分を害するようなことを言ったり怒らせたりすることを恐れている
・批判されている、評価されていないと感じ、業績があがらない。数字を達成できない
あなたのチームは、どんな特徴がありますか? 先程お伝えした、ダイナミックなカルチャーの10の特徴が幾つ当てはまるかチェックしてみてください。当てはまった数が少ないチームは、おそらくいくつかの有害な問題があると思います。』
チームカルチャーにおける費用対効果とは?
『 次に、チームカルチャーの環境が悪い場合とのコストの違いを見るためのいくつかの項目を紹介します。
例:1 マネージャーの時間
マネージャーがたくさんのマネジメントの問題を抱えている場合、財務上の影響はどうなるのでしょうか?誰かのパフォーマンスについて幹部と会議をしたり、火消しに走り回っても、本当に前進する環境を作ることはできません。
チーム環境が良ければ・・・
マネージャーが一人一人の社員とのMTGに時間を割き、社員の現状に耳を傾け、彼らが目標を設定するのを助け、時間を費やすことができます。社員が成長することは、結果としてビジネスの成長にも繋がります。
例:2 チームのエネルギー
チームのエネルギーが低く、ただ座って仕事をこなしているような状態だとどうでしょう?
チーム環境が良ければ・・・
全員が仕事を楽しんでいて、抑揚のある話し方をしていて、フロアには笑い声が響いている。そうした組織は良いサービスを提供していますし、一人一人のメンバーが、より幸せになっていて、会社に早く来ることや遅くまで残業することもいとわない。つまり、こうした活動力がある組織というのは、前に進むことを約束してくれる環境なのです。
後半へ続きます!
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