スタートアップにおいて”原体験”はなぜ大事とされるのか?→チップが勝手にゲームを下りないようにするため。
スモールビジネス大全では、リスクを抑えて安定的な利益を生み出す事業を作るための情報を発信していますが”リスクを抑えて”とか”安定的な利益”とは相対的なものであり、絶対的な概念ではありません。
治験バイトが低リスク高リターンと思う人も世の中にはいますからね。
そして、私がスモールビジネス起業の低リスク性を語るときに比較の対象としているのがスタートアップ起業です。
そう、世の中でもてはやされている起業の99.9%を占めるスタートアップ起業(私調べ)。
今回は、そんなスタートアップ起業において重要視される”原体験”はスモールビジネス起業においても必要なのか?について解説していきます。
そもそも"原体験"とは?
簡単に言うと、起業家がその事業を志すに至った不条理な経験、絶望・怒り・悲しみなどを覚えた体験のことです。
例えばこんな
例えばこんな(その2)
雑に要約すると「自分の経験から業界の抱える問題点や課題に気づいてしまった。それに心が動かされたので起業します」という感じでしょうか。
スタートアップではなぜ”原体験”が重要視されているのか?
"原体験"について理解したところで早速本題に入っていきましょう。なぜ、スタートアップ起業において”原体験”が重要視されているのでしょうか?
綺麗な起業ストーリーがあることで人は安心する
まず、一つに「綺麗な起業ストーリーを知ることで安心するから」というのがあるのではないかと考えます。
例えば、国際送金スタートアップのTransferWiseではエストニア出身の共同創業者が2都市間で国際送金した際に手数料が高すぎることに腹を立てて作ったという"原体験"が有名です。
上で紹介した2つの架空のサービスCEOの架空インタビューも、超即興で作ったものですがある種の「安心感」がありませんでしたか?水戸黄門の終盤のような安心感。助さん格さんが悪役を退治し、身分を隠していた黄門様が印籠を見せるような安心感が。
人は理由の分からない行動をする人を警戒してしまうのです。電車でぶつぶつ話している人がいると怖いですが、小さい声で会議をしているとわかれば安心できるでしょう。
スタートアップ起業した理由が分からないと警戒してしまうのです。そして、どうせ説明するなら「金が欲しいから」といった理由よりも「原体験があるから」というストーリーに紐づいた話をする方がいいに決まってますよね。
強い思い入れに起因するメリットがある
当然、安心感といった謎の要素だけのために”原体験”がもてはやされているわけもありません。実利的なメリットがほかにもあるのです。強い思い入れがあることによるメリットが。
例えば、めちゃくちゃ怒りを感じたからこそ、「徹底的に考えることにより深い洞察を得た」とか「問題を解決する方法を発明した」とか「それまで他者が気づかなかった課題に気づいた」とか。
ーー「強い思い入れがあるから失敗してもあきらめない」とか。
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表ではあまり語られない”原体験”の最大のメリット
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