知られざる優位性ナレッジマネジメント~月商4万ドルのECサイト向けブログコンテンツ制作サービス
欲しい人に欲しいものを届ける。需要が有るところに供給する。
シンプルながらビジネスを明快に表しているフレーズです。
しかし「顧客が本当に必要だったもの」というシステム開発における風刺画があるように、本当の需要を探すのは難しいのが現実です。
そんな中、ECサイト向けにブログコンテンツを販売して月商4万ドルを稼ぐ会社があります。それが今回紹介するCopySmiths。2020年3月に設立された企業ですが、今では100社以上のクライアントを抱えるほどに成長しています。
今回のケーススタディも学びが盛りだくさんです。
ビジネスチャンスへの気付き方
スケールする上で足枷となる思考からの脱却方法
作業の標準化・マニュアル化のやり方
ナレッジマネジメントによる優位性構築
エースプレイヤーと独立問題への解決法
顧客に刺さる商品開発と需要の確認について
など、大事なことがいたるところに解説されています。それぞれの分量は決して多くありません。
「もうちょっと詳しく知りたい!」という部分があれば、Twitterでシェアする際に、「独立問題の解決策について体系的にまとめて欲しい」などとコメントを残してください。できるだけご要望にお応えします。
CopySmithsって結局何をしてるの?
今回紹介するCopySmiths、ECサイトやアフィリエイトサイト向けにブログ記事を売っているコンテンツショップです。
「ん?ブログ記事を売る?ドユコト?」
「ブログ記事を売るって何よ?」と思うのも仕方ありません。
普通、ブログと言えば怪しいSEOコンサル・代行業者だったり、怪しくないSEOコンサルや代行業者などが頭に思い浮かびますもんね。
CopySmithsがやっていることもほぼ同じと考えてもらってOKです。
ブログに関するトータルサービスを提供している
キーワード調査、タイトル作成、トピック分類、執筆、編集、グラフィック作成、ブログ公開までの全てを行うソリューションを提供しています。
要するに「CopySmithsのプロフェッショナルがブログを作りますよ。あなたはお金を払うだけで何にもする必要はありません。」というサービスを提供しているのです。
「ECサイトを始めました!」
ウキウキわくわくな人間が、まず手を出すのが広告。しかし、思ったように売れず、よしんば売れ始めても利益の手残りが少ない…
そこで考えるわけです。「よし!オーガニックの流入を増やそう!」と。
そうして、意気込んで始めるのがブログです。
初めの1記事を書くのは簡単です。文字が書けるならだれでもできます。
「よし、3記事書くぞ!」ちょっと頑張ればこれまた余裕です。
ただ、ちゃんとしたクオリティの記事を毎月10本を1年にわたって投稿し続ける。これは中々できない。99%の人にはできません。
継続することの難しさ。
スモールビジネス大全(旧:スモールビジネスの教科書)を有料で購読している方であれば無料で参加できるSlackがあるんですね。
その中で、【06_厳しくても現実をみたい人限定】というチャンネルを用意して目標があって行動するぞ!って人だけを集めました。
元々、毎週この定期購読マガジンをインプットするだけの優秀さ・真面目さを持ち合わせる人たちです。その時点で平均よりも圧倒的に質の高い人たちです。
そんな人たちですら3日ほど経過すると、返答が減ってきたのです。
いかにやる気による継続が難しいか分かりますね。
この人間の本質を利用したのがCopySmithsです。
人間の本質を読むことでクライアント数を伸ばしていったCopySmiths
その点、CopySmithsを契約さえしてしまえば楽ちんです。おねがーい。って言ってカネさえ払えばキーワード探しから投稿まで全部やってくれるんですから。
典型的な面倒くさいを解決して、事業も伸びるかもというサービスですね。そりゃ需要が有ります。
人間は面倒くさいことは継続できません。昔からずっとそうです。そして、これからも人間の本質が急激に変わることはありません。
需要に応じるようにCopySmithsは成長しています。2020年にはクライアント2社、ライター4名だった体制が2022年中旬にはクライアント100社以上、ライター40名以上という規模に成長しました。
ECサイトのマーケティングを担当して気付いたビジネスチャンス
創業者のカトリーナは20年以上、ECサイト向けのマーケティング代理店を経営していました。
そんなカトリーナの下で2019年、とある出来事が起こります。カトリーナたちが作成したクライアントのブログで急激にトラフィックが伸びていったのです。
あるブログでは、オーガニックトラフィックが1カ月あたり800から15万以上のユニークビューに爆発的に増加(それもたった15ヶ月で)。
また別のクライアントでは、ブログのトラフィックだけで月間オンライン売上が25万ドルも増加しました(たった6ヶ月間で)。
一方、他のチャネルはというと、広告・Eメールマーケティング・バックリンク等の施策はそこそこ止まりで、驚きも面白味もありませんでした※。
日常の仕事から見つかるビジネスチャンスというのは、得てして「良い仕事ができた!」という実感から生まれるものです。
考えてみれば当然ですよね。「いい仕事ができた=いつもよりも価値が提供出来た」なので。
CopySmithsのビジネスチャンスも「ブログを書いたらトラフィックを増やせたぜ!」という日常の仕事から見つかったものです。
もしあなたが、今の仕事のスキルを無駄にすることなく起業したいなら「良い仕事ができたときの状況」を細かく分析することが有効です。
クライアントの成長を生んだブログマーケティング
創業者のカトリーナは、クライアントを成長目標を達成させるためにとにかく必死でした。ブログで売上が伸びると聞いたのでとにかく知ってる事を全てブログにぶち込みました。
試験的な試みだったため、構造化もされておらずきれいなスケジュールもありませんでした(あるあるですね)。でも、結果は出たのです。
オーガニック流入を簡単()に獲得できた。この事実がカトリーナにとってビジネスチャンスに気付いた瞬間(アハ・モーメント)でした。
ブログ以外のチャネルからのトラフィックを増やすことに悪戦苦闘してきたカトリーナでしたが、苦節20年間にして「え、ブログ凄くね?」と気づいたんですね。
その時のことをカトリーナは以下のように語っています。
創業者ゆえのポジショントークもあります。私自身、"Blog is King"とは思いません。しかし、顧客のカネを溶かしてしまう(ように見える)広告等よりも、記事として具体的な資産が残るブログのほうが精神的に良かったということもあるのでしょう。
しかも広告と違って短期間に結果を求められることもない。当然、成果が出なければ契約が打ち切られるのでパフォーマンスを出すのが必須ですがそんなことは、ほとんどの事業で共通です。
ビジネスチャンスに気付いたカトリーナのそこからの行動は迅速でした。20年前に設立した代理店事業をクローズさせ、CopySmiths.comを立ち上げたのです。
プロダクトの設計からローンチまでのプロセス
自らをコンテンツショップと名乗っているCopySmithsですがやっていることはデジタルエージェンシーです。
当初、経営するために創業者自身がすべてを理解している必要があると考えていました。キーワードリサーチをやってもらうにしろ、ライターに記事を書いてもらうにしろ、まずはカトリーナ自身が手を動かしていたのです。
経営者を縛り付ける足枷を外す
しかし、あるとき気付いたのです。
このままだと、本当の意味でビジネスを拡大することも、日々の苦労から自分を解放されることもないと。
自分の時間を売り続けていれば製品のように均一化されたサービスを作ることはできないと。
カトリーナが冷静に振り返ってみると戦略策定やクライアントとの期待値コントロールといった上流工程からキーワード入力といった作業までストレスフルな仕事を自分で作ってしまっていました。これでは、製品化されたサービスづくりなんて夢のまた夢です。
これではいけないと思った創業者のカトリーナ。書籍を読み漁り、経営者の負担を減らしながら利益を伸ばすためのテンプレートを作り始めます。
いうなればビジネス用のOSを開発する作業です。書籍から学んだことを実践に落とし込みながら、標準作業手順書(SOP)を創り上げていきます※。
【重要】作業の標準化・マニュアル化するプロセスについて
サポートしたつもりで身近な人にプレゼントして上げてください.