賢者の石を作らずして事業家を名乗るな。何が等価交換だ。
等価交換、嫌な響き。
等価交換とは大ヒット作品「鋼の錬金術師」で頻出するフレーズではあるけども私はこの言葉が嫌いなんです。
アダム・グラントの著書「GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代」が売れまくったおかげでギブすることの重要性が世に知られることになった今でもそう思います。
もちろん、ギブはする。無料で記事を書くし相談にも乗る。
それでも「等価交換」という響きは受け入れがたい。
なんで等価交換が嫌いなのかを考えてみたらある一つの結論が導き出せました。
「事業家としての私が、賢者の石を求めているからかもしれない。」
石ころから金を生むために賢者の石を求めた錬金術師
鋼の錬金術師を呼んだことのある人なら分かると思いますが、「鋼の錬金術師」は主人公エドワード・エルリックが賢者の石を求めて弟のアルフォンスと旅をする作品です。
とある事情により失ってしまった身体を取り戻すため伝説の術増幅器【賢者の石】を求めているのです。
そして、現実世界の錬金術師の最大目標も【賢者の石】を創り出す(見つけ出す)ことであることが知られています。
賢者の石は卑金属を金などの貴金属に変え、人間を不老不死にすることができる究極の物質。
卑金属を金にする。なんて素晴らしい!等価交換くそくらえの最強の物質だ!これこそ私の求めているものだ!
錬金術師がこの【賢者の石】を求めたように、事業家もまた賢者の石を求めているのです。
事業家もまた賢者の石を求めている(というより創っている)
だいたいですよ。ビジネスにおいて等価交換が成立するならそもそも交換する必要ありますか?って話ですよ。
想像してみてください。夏の暑い日。喉が渇いて仕方のないあなたの目の前に、キンキンに冷えたコーラやカルピス、麦茶があります。
好きなものを選んで一気に飲み干す。
めちゃくちゃうまい。
この体験を100円で買えるのがコンビニエンスストア。
あなたにとってドリンクは100円以上の価値があり、コンビニにとってドリンクは100円以下の価値しかない。
これがビジネスの本質。つまりビジネスでは価値以上のものが得られる賢者の石を創り上げるしかないんです。
ビジネスにおいて等価交換なんてする意味がない
等価交換でビジネスが成立すると思っている人がいるのであれば勘違いです。
友だちと100円玉を一生交換し合っていてください。無益すぎません?
それで本当にビジネスが成立すると思いますか?交換し合う労力を含めると互いに不幸にしかなっていきませんよ。
事業家は価値を増幅させるために賢者の石を作るべきなんです。
互いに特になるように交換することでビジネスは拡大していく
購入者は100円で値段以上のモノを購入し、販売者は100円で値段以下のモノを販売する。だからこそビジネスが成立する。
等価交換なんて概念はくそくらえで、購入者・販売者ともに石ころから貴金属を生み出すのがビジネスです。
100円で値段相応の価値しかないものを販売しても消費者は購入してくれませんし、コスト100円商品を100円で販売する事業者なんておバカすぎますよね?
原価割れした商品だけを売るバカはいない
宣伝として原価割れ※した商品を売るビジネスマンは居るでしょう。
しかし、原価割れの商品だけを販売するビジネスマンは居ません。そんな人間はビジネスマンではありません。
たまにメディアに「赤字でやらしてもらってます!」といい笑顔でインタビューを受ける店長がいますが、あれは嘘です。
原価割れの商品が数点あるだけで、利益が残るような事業設計がされています。
その事業設計が上手く機能するかは別として、「原価割れの商品しか売らない」事業は存在しません。
仮にその店が赤字でつぶれたとしても原因は"原価割れの商品しか売らなかったこと"ではない。確実に違います。ただ事業設計が上手く機能しなかったからに過ぎないのです。
もしあなたが「原価割れの商品しか売っていない店」を知っているなら教えてください。すぐさまこの記事を書きなおさせていただきます(そんな機会は来ないと思いますが)。
賢者の石をうまく使う方法
事業家は大なり小なり賢者の石を作っているものですが、ここからはちょびっとだけ賢者の石を作った後の話をしようと思います。
つまるところ【賢者の石】は与えたモノ以上の対価が得られることが凄いわけです。これを上手に使うとはどういうことか?
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