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ビジネスモデル大全#1:ビジネスモデルを"正しく"理解する。


先ず勝ちてしかる後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いてしかる後に勝を求む。
(訳)
勝利する軍は戦う前に既に勝利が確定してから戦争しようとするが、敗軍はまず戦いを始めてから勝利を求めようとする。

孫氏-形篇の二より

紀元前500年ほど前に書かれたとされる孫氏の一節です。砕けた日本語で言うと「勝つ人って戦う前に勝ってるよね。でも負ける人はとりあえず戦ってから勝とうとするよね。」という勝者と敗者の特徴を説明しています。

事業においても似たようなことが言えます。うまく行くか、敗北で終わるのかは事業を始める前の段階で9割方決まっています。そして、このことに気付いている人は5%も居ないでしょう。残酷なことですけどね。


気付いてない人は永遠に汗水たらして沈んでいくという残酷さ

事業を始める前段階で9割が決まる。そしてほとんどの日本人はそのことを知りません。

新規顧客を獲得し続けないと落ちていく売上、広告費によって残らない利益、働けども手離れする気がしない仕事たちに悩まされるオーナーがほとんどです。

一方で、顧客が積みあがっていき安定成長する売上、広告費で利益額を調整しながら、スタッフたちに働いてもらい自由を謳歌している事業家も大勢います。

差は、事前の設計の重要性に気付いているか。この一点だけで汗水たらしてもがきながらおぼれていくのか、悠々自適にクルージングするのかという違いが生まれるのです。本当に残酷です。

そして重要性に気付き、「よっしゃ稼げる事業を設計するぞ!」と思っても、ビジネスモデルについて知らなければ無駄な遠回りをすることになります。

資本主義の代名詞である株式会社が誕生したのは17世紀初頭にイギリスで東インド会社が設立した時です。それから400年、数多くの天才たちが「金儲け」について考え抜いてきた結果が現代社会です。

当然、ビジネスモデルについても考えられまくっているのです。そう、お気づきでしょうが教材の中に「ぼくのかんがえたさいきょうのビジネスモデル」なんてものは登場しません。

私ごときが「新しい優良ビジネスモデル」を開発する機会に恵まれることは、恐らくこれからもありません。

よくわからないビジネスアカウントが提唱する「ぼくのかんがえたさいきょうのビジネスモデル」の99%は既に存在しているか、天才たちに検証された末に”ゴミ”だと判断されたものなんです。そんなアイデアに金を払う価値なんてあると思いますか?

ないですよね。

課題の多くはビジネスモデルによって改善できる

重要なのは古かろうと事業における課題が解決できること、利益が増えることです。

「新規顧客をとり続けないと回らない…今月もちゃんとお客様は来てくれるだろうか?」毎月新規顧客がつかめるかどうかが不安で夜も眠れない。新規顧客獲得のために広告費がかさみ、働いているのに利益が残らない

「同じ業種なのに、どうしてあいつの店は儲かっててうちは儲からないんだ」同じ事業をやっているはずなのに儲かっている競合が居る…

これらの問題は全てビジネスモデルが原因で生み出される悩みです。

上述しましたが、ビジネスで稼げるかどうかは、始める前の段階で9割は決まっています。悪いビジネスモデルを選択したら努力して新規客獲得に力を入れる必要がありますし、働けど利益は少なく、オーナーが現場から離れられない。

良いビジネスモデルを選んで始めれば、顧客は積み重なっていき、労働に対する利益は大きくなり、オーナーは現場に残る必要がなくなり自由な時間を持てることでしょう。

ここで現実的な話をしておくと、「ビジネスモデルを学べば解決する」と宣伝してますが、学んだだけで改善できることなんてありません。知識だけでカネが入るならそんなに楽なこたぁないですよ。当たり前すぎる事実ですが、学んだことを実践する必要があります。

業界ごとにビジネスモデルが決まっているという勘違い

加えて、「業界によってビジネスモデルは決められている」と勘違いしている人があまりにも多い。例えば、飲食業界のビジネスモデルと言えば店舗かデリバリーか。整体・マッサージ系ならコレ、サロン系ならコレ。みたいに「業界ごとに決められたビジネスモデルがある」と勘違いしたくなる気持ちも分かります。

確かにこの考えだと、ビジネスモデルを学ぼうという気持ちにすらならないですよね。ただ、現実をみてみると”業界によってビジネスモデルが一つに決められている”、なんてことはないのです。

ビジネスモデルを変えるだけで赤字事業の黒字化も可能

経営している人ですらほとんど知らない事実ですが、赤字事業であってもビジネスモデルを変えるだけで黒字化することも可能です。

「でもV字回復って相当大変なんじゃ…」

それはその通りです。既に動き出したビジネスモデルを変えるのは結構大変です。「よし、ビジネスモデルを大変革するぞー!」みたいな緩い考えで変えられるものではありません。

しかし安心してください。基軸となるビジネスモデルにそこまで手を入れずとも、収益性の高いビジネスモデルをかけ算することで利益を大きく伸ばすこともできます。

ビジネスモデルをごっそり取り換えるのではなく、基礎に良いビジネスモデルオプションを追加するイメージです。

ビジネスモデル大全は難しい書籍でも個人の体験(n=1)だけをまとめた教材でもありません

ビジネスモデル大全では書籍でありがちな理論だけを説明するものではありません。当然、再現性の低い個人の体験だけを話すものでもありません。

「ビジネスモデルとは何か?」という初歩の初歩から、「良いビジネスモデルとは何か?」、「収益性の高いビジネスモデルをどのように実装していくのか?」というところまで解説していきます。

もしあなたが起業前であるなら「悪いビジネスモデル」を避けて、損失を防ぐ教材にもなりますし、事業家ならば「自分のビジネスの利益を伸ばすことはできないか?」を確かめるための教材にもなります。

ビジネスモデル大全は起業前にも起業後にも必須になる知識が”分かりやすく”学べる教材です。

ビジネスモデル大全では、難しく堅苦しい文章をつらつらと書き連ねるつもりは一切ありません。原理原則を押さえる方法を分かりやすく説明していきます。

ビジネスモデル大全を読んで原理原則を押さえれば、お客様が来なくなる恐怖から解放されますし、卒業型から継続型ビジネスへの転換で利益は伸びて自由な時間が増えます。

もしあなたが利益率が低い業界で戦っているのであれば、競合よりも利益率が高くなることで自社の競争優位性をさらに強めることもできます。

ビジネスモデルの改善により、できた時間で家族や大切なパートナーと楽しい時間を過ごせばいいんですよ。美味しいごはんでも食べに行ってください。

好きなように時間を使ってください。良いビジネスモデルはそれを可能にしてくれます。

スモールビジネス大全なんて時間がなけりゃできないでしょ?

スモールビジネス大全という定期購読マガジンで、週2本のコンテンツを更新して、バックエンドを売り込むわけでもない無料コミュニティの運営をし、夜は8時間以上ぐっすり眠って、眠たければ昼寝もとる。

好きなときに美味しいごはんを食べて、たまたま見つけたゲームにはまって1ヶ月間ほとんど仕事が手につかなくても困らない。こんな生活ができるのはビジネスモデルが良かったからです。他人より能力がある、スキルが優れている、なんてものでは説明つきません。

他人よりも能力があろうと、スキルが優れていようとビジネスモデル次第では雇われサラリーマンのときと変わらず働く必要があるんです。

正直なことを言うのであんまり見ないでください。

ぶっちゃけた話をします。

※こういう時は「本当は読んで欲しいこと」を書くのがライティングの常識ですが、本当にぶっちゃけた話をします。

既に話したとは思いますが、ビジネスモデル系の書籍・論文、ビジネスのケーススタディなどの情報をインプットし、実際に経営をしてみて得た知見と擦り合わせ、体系的に整理できるのならばこの教材を読む必要はありません。

結局のところ、「情報を分かりやすくまとめて、実践できるステップに落とし込んだものが最短で手に入る」。これがビジネスモデル大全だけが持つ価値です。

まじな話です。つまり、本・論文・ケーススタディを沢山読んで、実際に行動して経験と擦り合わせつつ整理できるならば本当に不要です。笑

私だけが気付いた"真実"みたいなものはありません。画期的なビジネスモデルを生み出す方法!みたいな話も登場しません。

良く学んでいる人からすれば「はいはい、またアメックスのトラベラーズチェックね。デルの直販モデルね。」と、重複する内容もあると思います。

ただ、皆さんが目を背けていた"ビジネスモデル"に焦点をあて、学生でも分かるようにポップに説明し、損するビジネスモデルから逃れ、得するビジネスモデルを選ぶ助けになるだけです。

既に起業している人からすれば「卒業型から継続型への転換方法」、「良いビジネスモデルとの掛け合わせ方」などをショートカットして習得する教材になるだけです。

たったこれだけの事です。何度も言いますが、市販の書籍でも十分ビジネスモデルについて学ぶことはできます。ただ、「ビジネスモデルについては理解できたけど、結局何をすればいいの?」という方に対しては、かゆいところの手が届く分かりやすい教材になることでしょう。

私はあなたにビジネスモデルについて詳しくなってもらいたいわけではありません。ビジネスモデルを自分の利益につなげる方法を知ってもらいたいだけです。

ビジネスモデル大全のざっくりした内容

「ビジネスモデル大全」は以下の内容を予定しております。

#1で「ビジネスモデルの基礎知識を身に付ける」
#2で「ビジネスモデルの具体例と原理原則を学ぶ」
#3で「ビジネスモデルを改善するための実践ステップ」

第一回:ビジネスモデルの基礎知識を身に付ける

導入からヘビーな内容で後悔した過去があるので初回は、めちゃくちゃライトな内容にします。

  • そもそもビジネスモデルってなに?

  • 戦略とビジネスモデルって何が違うの?

  • 知ることでどんな利益があるのか?

第二回:ビジネスモデルの具体例と原理原則を学ぶ

第二回で一気にギアを上げても離脱する人が多いので、徐々に重要度の高い情報もぶち込みつつ第三回の実践に向けてコンディションを整えてもらいます。

  • うまく行ったビジネスモデルの具体例紹介

  • 良いビジネスモデルを作るために

  • 悪いビジネスモデルってどんなもの?

第三回:ビジネスモデルを改善するための実践ステップ

ゼロイチ集客大全のときと同様に、99%の人が実践できるようなステップを解説してぐうの音も出ない内容で締めくくります。

  • 悪いビジネスモデルを良いビジネスモデルに転換する方法

  • 悪いビジネスモデルを変えずに良いビジネスモデルと掛け合わせる方法

  • 稼げるビジネスモデルの代表例、プラットフォームになることはできるのか?

もっと詳細に知りたいと言う方は完成した教材の目次を読んでください。構成に改善を重ねて出来上がった完成版こそが最高の構成になっているはずです。

参考までにゼロイチ集客大全第一回の目次を貼っておきます。

ちなみにこれがゼロイチ集客大全第一回の目次です(1/2)
ちなみにこれがゼロイチ集客大全第一回の目次です(1/2)

価格(プライシング)

定期購読マガジンで配信するので初月無料+追加課金不要で読めます。つまり、定期購読マガジンを購読している人はタダで読めます(この記事の公開月に購読すれば)。

定期購読さえしておけば、無料コミュニティで事業相談できたり、限定の情報が閲覧できたり、海外スモールビジネスのケーススタディも無料で読めたりと良いこと尽くしです。

正直、○○大全という教材系コンテンツは赤字なのでスキ・シェアなどの反応が少ない、購読者増加数が少なければ、今後の大全系コンテンツは単品商材化する、もしくは定期購読継続月数に応じて限定公開などの手段をとろうと思います。

ビジネスモデル大全の対象読者

どんな教材でも向いている読者・向いていない読者が居ます。

ビジネスモデル大全が向いている人、読んで欲しい人。ビジネスモデルが向いていない人、読んで欲しくない人の特徴を書いていきます。

ビジネスモデル大全がおすすめできない人

どんな教材にも書いてますが、読むだけで利益が伸びる的なことを思っている人には当然向いてません。私がそんな教材を出すことは一生ありません。

他にも

  • ノーリスク・ハイリターンなビジネスを探している人

  • 顧客と長期的な関係を築くより、一瞬の売上を記録したい人

  • 一生新規顧客を獲得していく必要があるビジネスがやりたい人

  • 辛い仕事でも楽しくやっていてビジネスモデルの改善に興味がない人

ビジネスモデル大全がおすすめできる人

地雷ビジネスモデルを避けて起業したい人。美味しいビジネスモデルが知りたい人。

既に起業していて、「あれ、自分の事業のビジネスモデルって儲からない?」って焦っている人。

卒業型ビジネスモデルから継続型への転換を望んでいる人。

広告で新規顧客を永遠と獲得するビジネスから抜け出して安定した利益を望む人。

収益性の高いビジネスモデルとの掛け合わせで利益を伸ばしたい人。

こういう人には向いてます。

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よくある商材と違って高額でもないですし、初月無料で定期購読もできます。とりあえず購読してみて、今月マガジンに追加された他の記事も読んでみてください。

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数万円するような商材の方が「これを読めば自分も最高のビジネスモデルで起業ができる!」とワクワク期待できるのかもしれません。はっきり言っておきますが、そんなものは勘違いです。

”失敗しない最強のビジネスモデル”というユニコーンのような空想上のビジネスモデルを求めてあなたが時間とカネを無駄にする間に競合たちは行動して富を築いています。

なので「ちょっと気になるな」くらいのテンションでも定期購読することをおすすめします。「980円/月か…高いな…」と感じる方であれば、そもそも私の発信(というか起業)に向いてません。無料部分だけでも面白いと思うので今後も無料部分だけお楽しみください。

では続きは有料部分で。

そもそもビジネスモデルとは何か?

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