「AITuberを作ってみたらプロンプトエンジニアリングがよくわかった件」が発売されました
「AITuberを作ってみたらプロンプトエンジニアリングがよくわかった件」が発売されました。22日発売としているので、多分この記事の公開時点でKindleの方は読めるかと思います。
日本・世界で二冊目のAITuber商業本です。一冊目は自分の「AITuberを作ってみたら生成AIプログラミングがよくわかった件」なので、AITuber商業本という小さい分野でいうと独占状態です。
なお、この本はいくつかの誤字・脱字・間違った解説記載が存在します。補足・訂正部分は下記記事を見ていただければと思います。
本書ではプロンプトエンジニアリングと銘打っていますが、対象は前回とあまり変わらず「Pythonで生成AIを使ったものづくりをしてみたい人」向けの本になります。プロンプトエンジニアリングの章もありますが、さらっと説明したらすぐ実践に進むため、「体系的に腰を据えてプロンプトエンジニアリングをマスターしたいんだ!」という方には少し物足りないかと思います。しかし他の書籍と明確に違い、この本にしかない特徴があります。それは「LLMを用いたキャラクター作成特化型ハンズオン」であることです。
この本では「キャラクター駆動」とも言えるくらい、キャラクターに寄り添ったプログラミングをします。彼ら、彼女らが表現をする方法として適切だから日記を書くんです。SNSをやるんです。YouTubeをやるんです。極論、彼らAIキャラクター達がやりそうにないのであれば無理にAITuberをやる必要なんてありません。その中で、本書では栞というキャラクターを介し、Xのbot、はてなブログの執筆、AITuberの3つの実装を行います。この3つは様々なキャラクターで使えて損がないと思うので、チュートリアルとして遊んでみてほしいです。そのあとに「自分の子だったら多分ラジオをしたいだろうから、podcastにしようかな」のように、自分の子だったら何をするかから発想を広げて色々試していただければと思います。
一冊目が出てから1年経ってしまいました。1年前より少しだけAITuberという存在は認知されてきたように思います。まだまだ小さい市場ですし、これをやったからといって業務が効率的になるわけでも、いきなりお金持ちになれるわけでもありません。ただ、胸を張ってAITuberは楽しい、絶対に新しい趣味のジャンルになると僕は言えます。
今回も表紙はなるめさんに描いていただきました。お忙しい中本当にありがとうございました。凄い可愛くて、勝手に様々なところで自慢しています。
この本が皆さんにとって良い本でありますように。