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あたたかい画。
沖田修一監督の『さかなのこ』を観ました。
本当にあたたかい映画で素晴らしかった。
沖田監督の作品はいつも楽しみにしているのですが、個人的に『おらおらでひとりいぐも』(田中裕子、主演・2020年公開)に物凄く衝撃を受けそれ以降も、素晴らしさが全開していると感じています。
とにかく画があたたかい。
どのカット、どの場面の中にも被写体に対する愛情というか気持ちようなものが詰まっていて、観ているだけで心が温かくなる。
Filmarksという鑑賞した映画を記録するアプリがあり星の数によって観た映画を評価できるものに登録しているのですが、『おらおらでひとりいぐも』を観た時に、
【この映画は一般的には面白い!素晴らしい!と言える作品でも分かりやすい話でもないから好みが分かれるだろうな。
でも、自分の中では本当に素晴らしいと感じたし、感動もしたし、観て良かったと心から思え、大切な一本になった。
自分の中では星5つだけど…ちょっと待てよ、いつから映画に点数つけるようになったんだろう?そういえば観ながらも「これは何点だなぁ」なんて思いながら観ていないか?映画って万人に受ける必要があるのか?(厳密には必要だとは理解していますが、精神性のお話)。観た人にとって大切な作品であることが何より大切なのではないか?
もっと純粋な目、自分の気持ちに正直に映画と向き合う気持ちを思い出そう。】
と気付かされ、それ以来、Filmarksで点数をつけるのをやめました。
勿論、点数をつけることが悪いわけではなく、観ながら点数を気にしてそれがチラついて作品に集中できていない自分に対する戒めです。もっと大切なことを思いだしたんです。
昔は点数なんて気にして観てなかった。
『さかなのこ』も個人的にはあっという間の139分で、終始、幸せな気持ちで画面を観ていました。
さかなクン、好きなんですよ。
勇気もらえます。
きっとまた何度も観てしまう作品だろうな。
本当に画面があったかい。
どんな映画でも、あたたかい画を観みると、自然と笑顔にさせられます。
『さかなのこ』もそんな素晴らしい作品でした。
ほんとに良かった。
松岡眞吾
2023年4月23日
https://www.shingo-matsuoka.com/