奥深い”伝える”の世界
以前、手話ってどんなものなんだろう…と興味を持ち
当時住んでいた地域の周辺で、講座がないかなと調べた時期がありました。
ちょうど仕事をしていない期間、興味を深めたいなと思ったのですが
残念ながら講座はなく、距離が離れていたため断念しそれっきりになっていました。
それから数年たった今日のこと。
朝一番書類を完成させてホッとしていた時に電話。
別部署の方で「あのーお昼じかんあります?」と突如尋ねられ
お弁当食べてます…と何とも間の抜けた返事を伝えてしまいました…
その部署主催で手話の講座が30分程度あるので参加してみませんか?というお誘いでした。
ご飯食べた後、参加できる時間なので大丈夫ですといって電話を切りました。
最初は普段から連携している部署なので「おつきあい」として返事したなぁ…と思っていたのですが、徐々に「そういえば数年前興味があったなぁ」と当時の感覚が戻ってきました。
お昼はご飯を食べて、オンラインで講座に参加しました。
内容としては「このサインはこんにちはです」というテクニックはまず置いといて、手話とはいえ表情豊かにコミュニケーションを取ることがポイントですという話があり、ものすごく腑に落ちました。
これは手話に限らないなぁと。
いくら言葉で「伝わりやすく」伝える能力があっても無表情であれば
意志のやり取りは難しくなってしまうと感じます。
そこには”すごく悔しかったんだな”とか”へぇすごくうれしそう”という言葉だけでは表せないその人の感じている温度があってこそのことだと、普段から感じているからです。
実際短い時間の講座の中で手話のサインを数個触れただけですが
「カニを食べるの上手ですか?」と言われて
「へたです!」と表現するとき、サインはあやふやですが超苦い顔をしてみました。講師の方から「表情からも伝わってきます」と声をかけてもらい、手の動き+表情があるからこそなんだなぁと”他者とコミュニケーションを取ること”の奥深さにさらに興味がわきました。
以前韓国語を独学で学んでいた時に
「言葉をただ発するだけではなく、表情や言葉に力をいれてみるとこちらの想いも伝わるモノです」と講師の言葉であったことを思い出しました。
伝えたい気持ちを「手段」に着目するのも大事だけど、手段だけではない。
手話をとおして伝えること、受け止めることの面白さを感じて、非常に充実した昼休みを過ごしました。
もっと知りたい気持ちが出てきたので、これまた面白の深みに入っていきそうな予感です。