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舌打ちされるとびっくりします

チッ

2年前突如受付にやってきたその方。
当時はまだ例のウイルス蔓延中だったので
相談する人は検温をしていた時期。話を聴く前に検温をお願いします。と声をかけると冒頭の舌打ち。

うわぁ…。こりゃなかなか手ごわいぜ。初めましてで舌打ちかいな。
ちょっと怖いなぁと思ったのですが、話してみるとそれも仕方ないなと感じました。

悪気があったわけではなく”ストレートに感情が出てしまう”標準装備が付いているだけでした。最初に聞いた時には「語気強いなぁ」「表現がインパクトあるなぁ」とかなりパンチ効いてました。


そこから頻繁にふらりと話をしに来るその方
語気が強い、ストレートだから「自信満々」ではなく、むしろ常に自信はないのです。

並外れた数字を扱う能力とか
不器用ながらもコミュニケーションの力を上げていっていることとか

わかっているけど、自分なんて…と自信がなくなってしまうそうです。


今日は大事な面接前の最後の相談日だったのですが
話の最後にそんな話をしばらく聞いていました。

幼少のころからの自分と全然変わっていないのではないか
周囲が言ってくれるけど、自分では全く感じられない。

そうかぁ…
その人の良いところがあって、クリティカルな考え方や
対する意見も「そうか」ってすっと受け入れられるのです。

それを「自分を正しく理解する」ことに活かせないのは本当にもったいない。


初めて話を聴いた時の事
そこから今のその方の変化を伝えると

そうか…と考え込みながらも、俺も昔のままじゃないってことか

ちょっと受け取れた様子でした。

丁寧すぎるほどお礼を言われ、帰っていきました。


強い、インパクトのある言葉が必ずしも自信からではない
本当は自信のなさも隠れている。
表に現れていること、目に見えることが全てではないんだ。

改めてそんなことに気が付かされた月曜日でした。

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