年末に聞いてホワッとした話
学生がお休み中の職場、かなり外のにぎやかさが違います。
普段のお昼時間はランチタイムで寒い冬でもベンチでワイワイ過ごしている姿や声がよく聞こえます。
元気。どんな話をしているかわかりませんが、声が弾んで楽しそうな様子が伝わってきます。
それが一切聞こえず少々さみしいなぁと感じる今日この頃。
本当に年末ですなー。
若干の大掃除まがいのこともしたので、今年は年末ですね。という確認ができている感覚はあります。
「12月が1月になるだけ」と思う反面、年が変わるのね。と構えてしまうわけです。
そんな年の瀬の昨日、仕事終わりに美容院へ行ってきました。
年末だし、こりゃさっぱりしといたほうがいいでしょと
予約を2か月前イン。
いつも担当してくれる美容師さんはもう10数年?お願いしています。
毎年年末に「いやぁ今年もおわりですねぇ」言葉を交わします。
一体何度、同じことを話したんだっけ?
同じこと私何度も話しているんだろうなぁ・・・
そんなことも感じていますが
「最近はちょっと違う話」で少し盛り上がることも。
こちらの美容師さんは植物が好き。
観葉植物や、エアプランツ等結構いろんな植物を育てています。
美容室にも大きな観葉植物があり、天井に葉っぱが付いているものまで。
今まで私は植物の「し」の字もないくらい、全く興味がありませんでした。
この十数年間、毎回通っていても植物あるなぁ。というくらい。
ところがどっこい、多肉沼にハマってからというもの
「あれ、こんな植物があったんだ、へぇ」と興味を持つように。
受付の所に多肉植物がいることに気が付いて
「あれ、多肉植物ですよね?」と聞いてみたところ
「ええ、もう3年になるかなー」
えーっ、そんなに前から!私の目節穴かい。
興味を持つと、いろんなことを聞きたくなって、パーマをかけてもらっている時に”植物談義”に花が咲くようになりました。
お店にある植物は、美容師さんのお母さんが大きくしてくれたものを分けてくれた。という話を昨日は聴きました。
美容室を自分で出そう、というときにお母さんが
「あの子がお店出すかもしれないから、大きくしておこう」とかねてから
ゆっくり育てていた観葉植物をプレゼントしてくれたそうです。
もう20年くらいは経っているから、鉢を変えたいんだけど
それで調子悪くなるの嫌なんですよねー。
お母さんが大きくしてくれたし。
そうですよね、と言いながら「もらった植物にも物語があるんだな」
勝手にじんわりしてしまいました。
お店を出すかもしれない娘に
自分が大きく育てた植物を贈りたいと、日々植物を育てるお母さん
その気持ちを受け取って
お母さんが自分のために育ててくれた植物を
大事にしたい娘さん。
植物を通して「別のなにか」をやり取りしているんじゃないかなと
話を聴きながら勝手に感じてしまったわけです。
美容師さん自身は非常にさっぱりしている方なので
感動させようとか、いい話風にという事ではなく
ごく自然に話してくださったところもまたなんというか。もうもう。
毎回植物にまつわる話を聴いて、頭もさっぱりしてしまうという
なんとも素敵なメンテナンス時間を年末過ごせて大満足です。