![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/136850626/rectangle_large_type_2_580a8f4fb6e14fa06b4c61d8a9c669dc.png?width=1200)
Photo by
saikopon
ついつい簡単な方へ
僕は人が嫌いなんです。
先週とあることに大きく傷ついた相談者の言葉です。
人から翻弄され、傷ついたからこそ出てきた言葉。
相手から話を聴く仕事をしていると
時には衝動に似た、強い感情がこもった言葉に触れる瞬間に立ち会うことがあります。
ぱっとその「言葉だけを」とらえると
私自身の中に、同様に大きく感情を伴ったものを感じることが往々にしてあるのです。
今回の「人が嫌いなんです」
そう、この気持ち「そうだよね人ってさ…」と
一瞬気持ちわかるモードに入りかける自分がいます。
自分の過去に引きずられて
ごちゃまぜにその人の言葉を自分の経験則にミックスしてしまいそうになります。
私も本当に親しい人には言っちゃいます「人苦手だし怖いし嫌い」って
ただそれは「私の事」なんです。
ここでわかるーっていうのは私の感情に近いところのわかる、なんです。
私の感覚になっちゃっているのでこれは、相談者の見ているものとは違います。
自分側にたっちゃっている所から、引き返して相談者側はどうみえているのか。ここは立ち戻るポイントです。
そう、この「人嫌いなんです」は話す相手によってはなかなか受け入れられないことがあるのはここも経験済みなのです。
目の前の方は「きっとこの話聴きおばさんには言っても大丈夫かも」と
半分不安を抱きながら話しているはず。
だったら私の視点で話す「容易な同感」じゃなくて
相手の視点のように味わう「深い共感」が必要だなと。
言葉の表面だけではなく、その後ろにあるものをつかんで見回すために
自分との戦いは続いていきます。