日本のスポーツ現場は大の苦手!?コンテクストの理解
お久しぶりです。ワールドカップが終わり、ワールドカップロスに浸る間もなく、分析を進めている今日この頃です。
10月になって、大学によっては論文の締め切りに追われている方も多いのではないでしょうか?
私自身も含めて、学生がまず躓くのが、「背景~目的~方法」をコンテクストとして捉えることです。私が古い人間なだけかもしれませんが、学校では実践的に学んでこなかった概念です。少なくとも、スポーツ系の学生も思いっきり壁にぶち当たっているように見えます(笑)。
コーチング現場のコンテクスト
大学生の皆さんは、卒業論文を仕上げたい一心なので、回り道なしの答えを聞いてきます。
「どう書けばよいんですか?」
「どう調べれば良いんですか?」
でも、せっかくスポーツ系の大学で学んでいるのであれば、コンテクストについて、少しでも理解してほしい。
チームビルディングにおいて、
・背景:予算や選手層や選手の能力、リーグのレベル、トレンド。
・目的:チームの目標。
・方法:マネージメント、戦術、戦略
と言い換えることができます(他にも色々と言い換えることができます。皆さんで考えてみてください)。海外のインタビューでコーチやGMがクラブのコンテクストに合致しない云々と言っているのはこの事です。
チームやクラブでも、コンテクストのバランスを維持しながら、背景、目的、方法を変化させていくのです(コンテクストがおかしいチームは自壊します)。
卒業研究が、『コンテクストを理解するとても良い練習教材』であることに気づいて欲しい。
じっくりと考える時間を
学生生活最後のリーグやインカレが控えている身には、とてもじゃないが卒業論文に身が入らない!という気持ちもわかります。
でも、せっかくなので、色々とトライ&エラーを繰り返して、考えて欲しいんです。色んな立場の人間がいる中で議論を交えながら、考察を進めることができる環境というのは、滅多にあるものではないです。
もっともっと、自分の中の「なぜ?」、「どうして?」をそのままにしないでくださいね。
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