SALAの店外革命!第一章〜まずはLINEテイクアウト、Uberからやってみた〜
店内飲食以外の需要がぐんと伸びた今、お客さんは食事をする場所や方法を「選べる時代」になってきた。
そうなると、店としては選ばれるための「入り口=選択肢」を増やすこと、「便利さ=予約のしやすさ」を大切にすることが重要になってきたんだと思います。
SALAでは今までもフードデリバリーサービス(Uber Eats,foodpanda)には加盟していましたが、そこまでサービス自体を掘り下げて考えたことはありませんでした。
でも、この緊急事態宣言下の今、どんな方法でも売り上げの柱を立てていくことが非常に重要・・・。
やれること全部やってはみているけれど、その一つ一つのサービスの理解が深いかと言われるとそうでもない。今、それを深めていく時期なのではと思い、まずは第一弾としてLINEでのテイクアウトサービス・Ubereatについてやってみたことをまとめて書き留めておきたいと思います。
▶︎LINEテイクアウトについて
お客様も私たちも電話以外で手軽に、気軽にテイクアウトのご予約→ピックアップまでを完結できるサービスってもっとないのかな?と思ったのが始まりです。
そこで見つけたのが「Lテイクアウト&オーダー」というサービス。
SALAではこのサービス(有料)を利用しています。
お客様はLINEで簡単にいつでもどこでもオーダーでき、店舗はテイクアウトオーダーを一元管理できるというもの(現在は店舗営業をしていませんが、再開したら席予約もこのLテイクアウト&オーダーでできるようになる予定です!)
きっと働いてらっしゃる方は、突然カオマンガイ食べたくてもお仕事中に電話はできない、LINEなどでパッと予約できると気軽で嬉しい。
私たちはテイクアウトのオーダーをお電話でいただいたときにそれを
①メモに書き留めて②iPadのレジ予約に打ちこむ
という作業があります。緊急事態宣言下で人員不足の今、料理を作りながらお電話を受け付けてこの作業を繰り返していると、どうしても抜け漏れが発生してしまうときがあります。あれ!?さっき書いたメモどこいった!?・・・
今まではオーダーをいただく際、
お電話・個人LINE・各種SNS(Facebook,instagram)のDM・メールと、入り口が広過ぎてどうしても見過ごしてしまったりリアクションが遅くなってお客様に迷惑をかけてしまうことがありました。料理中は携帯電話を触れないのでApple Watchで管理するようにもしていたのですが、通知されたりされなかったり・・・テイクアウト需要が多いこの時期、何かいい方法はないだろうかとずっと考えていました。
このサービスを利用してLINEに集約できればそれも解決できる・・・でもどうやってLINEのサービスを知ってもらおう・・・??
そこで学生スタッフが周知の為に投稿してくれたのがこれ!
この投稿の後から多くのお客様がLINEでご予約くださるようになり、通知にもしっかり気付くことができ、料理に専念できる時間が生まれました。みなさん、本当にやさしい・・・ありがとうございます。
最近では通常のテイクアウトに加え、
「がんばるあなたを応援する弁当」をSTART。
Instagramのストーリーで毎日どんなお弁当があれば頑張れるかを募集
お客様にいただいた意見を形にして数量限定販売をするというものです。
決まったメニューはすぐにLINEのメニューに反映し、SNSをみていいなと思ったらLINEでお気軽に注文予約できるので、日を増すごとに多くのご注文をいただいています。そして私たちも間違えないようにしっかり管理ができる仕組みです。
店内営業をしていない今だからこそできることではあるのですが、やってみるとお客さんの望まれていることが分かりますし、SNS上でのコミュニケーションも活発になり、作り手の私としても日々のモチベーションになりみんながとってもHAPPYになれる企画に成長しています。
(のし紙などはcanvaのアプリで作成しています。誰でもデザイン共有できるのでスタッフ間同士でも大活躍中。→ https://www.canva.com/design/DAEeUVJXDjo/SEoLSJzmEcLarrmeamoQXw/view?utm_content=DAEeUVJXDjo&utm_campaign=designshare&utm_medium=link&utm_source=publishsharelink )
▶︎Uber Eats改革
学生スタッフのこの一言がきっかけで私の発想は大きく変わりました。
「焼き鳥屋さんがUber上では【唐揚げ専門店】で出してるのをみましたよ」
ん!?どういうことだ??
そもそもSALAではオペレーション問題もありUberではカオマンガイ・ルーローファンの2種だけの提供でした。ご注文はカオマンガイが多く、特に集中したときは「カオマンガイ専門店状態だ!」とスタッフと言い合う時があるほどカオマンガイの発注をいただくこともありました。
店名(表現の仕方)を変えることがUber上ではできるのか。というシンプルな気づき。
・Uber上の店名表記を変える(何を売っているのかをわかりやすく)
競合がたくさんある中でどのジャンルだと専門性を出せるんだろう。そう考えたときに「カオマンガイ専門店 神戸アジアン食堂バルSALA」としてしまえばオンライン上ではありますが目立つことができますし、
もう一店舗店が増えた錯覚と、専門性で頭ひとつ抜けることができるのでは!?というワクワク感が一気に生まれました。
★店名を変えるにはどうしたらいいのか?
→ r.jp@uber.com にメールを送る。(反映まで3営業日とありましたが、SALAの場合は数分で変更されました)
・店名表記の下に現れているジャンルの見直し
今まで全然気にしていなかったジャンル表記。改めて他のお店の表記と見比べると、SALAは入ってくる情報が少なく、いまいちピンとこない。
そう、SALAでは1週間前までジャンルが「アジア料理」の一つでした。
でも、こちらもよくよく調べるといくらでもジャンルを増やせることがわかり、「台湾料理・タイ料理・多国籍料理」などを追加しました。こちらは電話の対応ですぐに変更することができました。(0800-080-4295 サポート番号)
・学生スタッフのアイディア出しと気づき
客観的に私たちのページを見たときに何を感じるか?それをどうしたら良さそうか?学生の視点からアイディア出しをしてもらいました。
まず、TOP画像(Uberでは「ヒーロー写真」と言います)。パッと目を引くのはシズル感のあるわかりやすい見た目。カオマンガイ専門店にするなら美味しそうなカオマンガイの写真がわかりやすく表示されていること。
どんな写真が美味しそう?そこで出てきたのは
テリ感・タレ感
結果一番下の写真に。
ビジュアルの後に出てきたのは「検索順位」。
写真もそうだけどそもそもの表示順位はどうなってるの?表示のアルゴリズムは?
調べてみると明確な指標がわかりました。
・Uberの「グリーンスタンダード」を順守する
アプリ内で上位に表示されるためのUberからの評価基準「グリーンスタンダード」が非常に重要だという事実。今までそんなことを気にしたこともなかったのですが、以下の6個の基準を守ることでUberからの評価が高くなり検索が上位に上がるらしいということがわかりました。
①オンライン率
高くする。気にしたことがなく、忙しくなったりするとすぐに「売り切れ」などで在庫を落としていましたが、オンラインとはいえ店舗と同じで営業時間を記載の通りに守ることがUberからの評価のポイントになるようです。
②メニュー数
SALAではカオマンガイ3種・Wコンボ・ルーローファンの5種だけだったのですが、メニュー数は15品以上(写真必須)が評価基準ということで
メニューを横展開(カオマンガイで○種)✖️縦展開(例:ハンバーガー・ポテトセット)
カオマンガイはカオマンガイでもシングル・Wコンボ・激辛メニュー・パクチー大盛りなどを増やすことでメニューの数は4倍以上になります。
③写真数
写真は大変でも全て掲載、ということでこまめに写真を撮り全種掲載しました。(写真の反映の承認にはかなり時間かかります。)激辛メニューであればそれがひと目でわかるように。
④商品詳細
全ての商品の説明をしっかりと。めんどくさくなりがちですがここも評価ポイント(お客さん視点だと重要な当たり前)を順守する
⑤受注率
⑥キャンセル率
これら6点を順守することでEats厳選バッジをもらうことができ、検索が上位に上がるのだそうです。
店舗管理画面ではUber側がここをもっと改善してください、などと教えてくれる機能があります。便利なのにも関わらずあまり気にしたこともなく・・・
こうやって中身の改革を数日で行いました。日に日に発注率も上がりましたが、
目に見えないお客様への感謝の気持ちの伝え方がレビュー数にも直結することが分かったので私たちは私たちのやり方でその感謝の気持ちの方法を考えました。
・Uberのお客様へのプチサプライズ
それも学生の一言から。どんな風に届いたら嬉しい?やっぱり手書きのメッセージとか?
「近所のお店でテイクアウトしたときにこんなチケットもらったんです。コロナが明けたらドリンク無料券。」
すごく素敵だなと思いました。Uberで配達する方々はエリア的にも店から近い場所。であれば来店していただくきっかけを感謝と合わせて伝えたい。
そのためにはSNSへの誘導でお店に来れないけどお店の雰囲気を感じていただくことと次回来店時での嬉しい何か。そこで考えたのがこちらのサービスです。
いつもは容器に直接貼っていたステッカーですがそのステッカーが食べ終わった後ゴミ箱に捨てられてしまうのも悲しいなという話をしていました。
であればステッカーは捨てるものではなくて何かに活用できてかつ、次回来店してくださったときの「ワンドリンク」チケットになればとの願いから。
でもただステッカーをプレゼントだけでは面白くないので、サプライズとしてQRを読み込んで蓋の下にステッカーが隠されていることを知るプチサプライズがあればSNSも経由してくださるだろうし面白い!という発想でした。
・配達してくださるパートナーさんにわかりやすく
最後に、配達してくださるパートナーさんが店に気付いてくださるように(迷わず迅速にピックアップできるように)こんな看板を貼ってみました。90%以上が外国人の方々です。元町エリアではベトナムの方が多いのですが、その方たちが少しでもSALAを見つけることができて、安心できますようにの気持ちを込めて。多国籍の文字でのありがとうとお手洗い使ってねのメッセージを書きました。
ここまでがやってみたことです。結果が出るのかは乞うご期待ですが、結果が出なければ出ないでその改善策を考えながら皆さんにお届けできればと思います。
今後はまだまだUberの掘り下げ&横展開(foodpandaなど他のサービスへの応用)でテイクアウト商品の充実を行いたいと思います。
ヘルシー思考の方へ向けた「カオマンガイご飯なし・温野菜付」など。
LINEテイクアウトが浸透したら独自での配達もどんどん行なっていきたいです。
緊急事態宣言が延長されることも視野に入れつつ、もっともっと掘り下げて。みんながHAPPYな企画を考えていきたいです。また何か知っているよ!ということがあればぜひ教えてください!
いつも応援、ありがとうございます!
最後まで読んでくださりありがとうございます。サポートは全てSALAの事業発展、スタッフのサポートの為に使用させていただきます。ぜひ、応援よろしくお願い致します!