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義時の毒親が過ぎる(『鎌倉殿の13人』最終回大予想part2)

先週(10月23日放送、第40回「罠と罠」)、
義時がまた、とんでもないことを言いだした。

息子の泰時に向かって
「こうしてあらかじめ敵になりそうな人間を
全員殺しておくのも
お前のためだ」

とかなんとか。

なんだそれは。

泰時自身はそんなことまったく望んでいないんだが。
むしろ激しく抵抗しているんだが。

毒親にもほどがある。

毒親だろう。
毒親以外の何ものでもない。
自分の不安神経症から来るストレスを、
欲求のままに解消。
盟友だろうが無実だろうがかまわず殺しまくり、
「みんなお前のためだ」
とわが子に押しつける。

典型的な毒親じゃないか。
烏帽子つけてるだけで。

ということで私の最終回予想アップデート。
ver.0-2。

義時は鬼嫁に毒を盛られるも
(誰に盛られるかはべつにどうでもいい)
知っていて飲み干す。

「俺が外道に堕ちたのも、息子よ、お前のためだ。
お前と鎌倉を守るためだったのだ」

オプションで涙ツーと流す。

すると白装束の頼朝が迎えに来て、
義時をハグして背中よしよし。
「よくがんばりました」

「よくぞ、
わしの息子(頼家)を殺し、
わしの孫(一幡)を殺し、
源家嫡流を断絶させて、
北条の天下にしてくれたものよの。
でかした、でかした」

……

書いてて気分悪くなってきた。
ないな。やっぱり頼朝は迎えに来ない。
まして八重さんは来ないだろう。
それとも来るのか?
「太郎(泰時)のために人を殺しまくってくださってありがとうございます」?

義時この頃やたらに「兄上兄上」言うから、
どうせ兄上(宗時)が迎えに来るのだろう。
「偉いぞ義時!
よくぞ父上を追放し、北条一族の内ゲバ好きを未来永劫、歴史に刻んでくれた。
あっぱれ弟」

……

書いてて、飽きてきた。

ふつう、ドラマって、主人公が死ぬのが悲しくて、
「死なないで!」
と泣きながら観るものじゃないだろうか。
大河の主人公に対して
お前がさっさと死ねばいいのに
と思ってしまったのは初めてだ。

哀しい。



付記:
読み返したら、「よくがんばりまちた」からの「背中よしよし」を、
半年前に予測してました。

八重さんが早死にすることを予測できていなかったとはいえ、
「『俺がこんなクズ道に堕ちているのも愛する家族を守るためだ』
ぶち殺した相手だって息子だし父親だしかけがえのない存在なんだが、
そこはモブだからいいわけだ」

という部分はいまだに使える。というか、ますますそのとおりになってきている。
べつに嬉しくはない。むしろ、予想どおりでがっかりだ。


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実村 文 (theatre unit sala)
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