LINE Seed JPとInterの組み合わせがバッチリだった話
これはフォント(ほんと)の話。(((ゴッホゴホ)))
突然ですが、みなさんはInterお好きですか?
僕は大好きです。
ADAY(カレンダーアプリ)はデザインの初期から英数字にInterを採用しています。
Interの素晴らしさは『どこに使っても違和感がない』ことだと思います。
他の英字フォントと比較してみるとこんな感じ。
逆にいえばFuturaのような強烈な個性はありません。
LINE Seed JPはまるく見えないけどまるい
そして今日、ADAYの新しいバージョン1.2.0をリリースしました。
1.2.0からは英数字にInterを、日本語フォントにはLINE Seed JP(SIL Open Font License 1.1)を使用しています。
LINE Seed JPがまた、憎いほど良いんです…ほんとに…フォントに…。
全ての太さを通して かな漢字 も 英数字 も柔らかな印象を受けます。
しかし、フォントのシェイプ自体が丸っこいわけではなく、特に「東京国際空港」はカクカクとしているようにも見えます。
せっかくなので、他の日本語フォントとも比較してみましょう。
この「カクカクとしながら柔らかい印象」ですが、(おそらく)全ての文字で角に丸みを帯びているところから来ているのではと思います。
可読性が良好ながら、かしこまった印象ではないところがLINE Seed JPの良さではないでしょうか。
なぜInterと組み合わせるのか
LINE Seed JPは日本語、英数字どちらもとてもよく出来たフォントだと思います。
これ一つで印象がガチっときまります。
ではなぜInterとLINE Seed JPを組み合わせたのか。
(ここからは僕のデザイン感覚や好みの話です)
僕が組み合わせを選択した理由は、カレンダーでとても重要になる「数字の形」です。
1と4の頭を比べてみると、先のトンガリ具合(左下に流れる角度やトップの幅)が違います。
小さな違いかもしれませんが、数字を多用するカレンダーアプリに当てはめてみると、どちらを選択するかでかなり印象が変わります。
ADAYは毎日使うカレンダーアプリを目指しているため、『使っていて違和感のない、優しいデザイン』をコンセプトにしました。
しかし、LINE Seed JPを当てはめたところ、
・数字を大きく目を引く形で使った場合
・数字単体でとても小さく使った場合
には「角の丸さ」よりも「頭のとんがり」「カクカクさ」が目立ってしまうようになりました。
その軽減のためにInterを組み合わせています。
また、LINE Seed JPはInterに比べて数字の背が高いです。
これは日本語と組み合わせた時のバランスの問題で調整されていると思われます。
そのため日本語ではLINE Seed JPを、英数字ではInterをそれぞれ使用するとまとまりのなさを感じてしまいます。
対策として、所々で英数字と日本語のサイズを違う値にすることで違和感を低減するように調整しています。
まとめ
LINE Seed JPは日本語で使用すると可読性が良く、柔らかい印象
数字単体で使用すると頭のとんがりなどがキツく見えてしまうことがある
他のフォントと組み合わせても違和感があまりない Inter と組み合わせることでLINE Seed JPの柔らかい印象をアプリに導入できた
LINE SeedフォントにはEN, KR, THもあるのでぜひ見てみてください。
LINE Seedのホームページ
また、ADAYを実際に触ってLINE Seed JPとInterの組み合わせをぜひ確かめてみてください。
ADAYをAppStoreでダウンロード
再度になりますが、LINE Seed JPの数字デザインが好きではないということではなく!(笑)
"ADAYは" LINE Seed JPとInterの組み合わせを選択したというお話でした。
(僕はフォントの専門家ではないので、間違っているところなどあったら教えてください)
(正直、個人的には9やCの形はLINE Seed JPの方が好みなんです…あとgの丸に近い形とか…でも2のシュッとした形はInterがいいなぁ…)
フォントは奥が深いです…フォントに…(しつこい)
お読みいただきありがとうございました!