【奈良博】空海展にいってきた。
せっかくの平日休みを利用して、先日、奈良国立博物館で行われている空海展にいってきた。
思い立ったのは1週間ほど前で(遠出するときはいつもこんな感じ)、新幹線のきっぷも当日にとった。
平日にも関わらず会場は大盛況であって、空海の「集客」力はもう尋常ではなかった。
こちらの空海展は、空海生誕1250年の記念で行われたもの。
「奈良国立博物館の総力をあげて」というにふさわしい、ボリューム満点の展示であった。
本展示は、空海の生涯だけではなく、密教の日本への伝来ルートなども紹介されており、普段あまり見ることのない東アジア諸地域の密教像なども見ることが出来た(一部展示品は撮影も可能だった!)。密教が西域から唐に伝来する際、経典ごとにルートが違ったことなども地図で示されていて大変勉強になった。
なかでも目玉は空海存命時に空海が「プロデュース」して作られたとされる両界曼荼羅(神護寺に伝来していることから通称「高雄曼荼羅」)である。
曼荼羅とは、密教の世界観を、経典に基づいて諸仏を配置して図式化したものであり、両界曼荼羅とは金剛界・胎蔵界の二種の曼荼羅のことである。
*通常、絵画で示されるが、曼荼羅に描かれる諸仏の像を実際に具現化して空間的に表現したのが東寺の立体曼荼羅である。
本展には複数の(巨大な!)曼荼羅が展示されていたが、この高雄曼荼羅は空海存命時の実物であることもあり、注目度も非常に高かった。金銀泥によって描かれた諸仏に込められた信仰心のなせる「すごみ」を感じた。
私が観たのは後期展示の金剛界曼荼羅であったが、前期展示の胎蔵界も観たかった、、、
これ以外にも久隔帖や金剛峯寺伝来の孔雀明王像も観ることができた!
じっくり空海展を観たあとは、好物のにしんそばを食べ、東大寺と東大寺ミュージアムを見学して帰路に。
せっかくの平日休み、弾丸だが有意義な使い方をしたと思う。
ホンモノを観よう。
シゲキを受けよう。
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