【本003】布団の中から蜂起せよ
ずっと前からこの本を紹介しようと思っていた。
高島鈴『布団の中から蜂起せよ:アナーカ・フェミニズムのための断章』
この本と出会ったのは、昨年、11月頃だったとおもうが、
アナキズム文献センターでアナキズムカレンダーを発注しようとした際に記事で紹介されていたのを見たときである。
その後、自身のInstagramでは、数ヶ月前、これに先がけて記事を投稿したが、いずれnoteに、(私の)noteのトーンで、「ちゃんと」した記事を書きたいと思っていた。
で、
結論から申し上げると、
無理だった\(^o^)/
書けなかった。
寝不足により脳みそが若干バグっているのも原因の一つかもしれないが、最初の2行書いてみたところでこの本の溢れ出る魅力を伝えきれる文章を書ける気が全くしなくなったから辞めた。
明日の自分に期待しようと思ってとりあえず先程「【予告】」みたいなズルい投稿をしてみたものの、なんかそれも違うなと思ってこれも消した。
自身のInstagramの投稿は、ノリにノった状態で私の生(ナマ)の言葉を載せている。本の感想なんかはまさにそうなのだ。だからこれを今更、いい子ぶって〈それっぽい〉文体で〈それっぽい〉文章で感想を述べたところで、特に意味はないんじゃないかと思った。
:noteでいい子ぶってるつもりは決してないがクダけた文章ではなくちゃんとした文章を書こうとはじめたのがこのnoteである。まぁそもそも「ちゃんとした文章」って何だヨというのがあるわけだが、少なくとも今書いているような文章ではない。ただ、それはそれで「ちゃんとした」文章に比肩しうる、ただし別個の、〈価値〉のある行為だとは思う。:
で、そうであれば、とりあえず私がInstagramに投稿した文章をそのままnoteの読者の方にも読んで頂こうとおもう。
今日は、なんか、すいません。m(*_ _)m
☆ココカラ☆
さて、先ほどストーリーズで高島鈴さんの『布団の中から蜂起せよ』をオススメした。
これは間違いなく2022年最強の名著だ。
去年の後期通常授業のとき、まだ読み終えてない段階で川崎で一緒の政経の先生に布教した。それだけヤバい。(自分は読み終えてないものをあまり人に薦めない。)
このクソ社会に対する《抵抗》はいろんなカタチでできるんだよ、必ずしもデモとかにいかなくてもいいんだよ(布団の中でもいいんだよ、がタイトルの由来だ)、自分のなかに矛盾があってもいいんだよ、フェミニストやアナキストだからといって必ず〇〇しなければいけないわけではないんだよ、
そして、
あなたには死なないで欲しい、
そんな強烈なメッセージが胸を打つ名エッセイが揃っている。
筆者の高島さんの心からのメッセージがズバズバダイレクトに伝わってくる文章にはそりゃもう嫉妬すら覚える。バケモン(賞賛)だ。
もうすっかりファンになっちまって、この前トークイベントも配信で見た。
どんな人のどんな言葉でも、《体重が載っていることば》ってあるじゃないっすか。
話者本人の心からの言葉だなっていう。
もうこの本、もう体重載りまくってミシミシいってる本なんすよ。まじでおすすめ。
まあ人生楽しくて仕方ないですとか、資本主義イエーイ学校大好きイエーイ、大日本帝国万歳家父長制サイコー!みたいな人には向かないけど、
日々何か生きづらさを覚えたりとか、何か鬱屈したものを抱えている”貴方”にはスーパーおすすめだ。
ちなみにおいらは矛盾だらけのクソ人間なので、「矛盾」を肯定する彼女の文章には強く心を救われた。
その「矛盾」については、まぁnoteかどっかでいつか書くかもしれないし、書かないかもしれない。
けど、〇〇主義者はこうでなければならない、みたいな規範からも自由になることが可能なのだと強く勇気づけられたので、”そういう人”にもおすすめだ。
こういう文章書きたいなー。
彼女の文体をマネるだけでは到底追いつけない何かがこの本にはある。(というかそこまで特殊な文体ではないし「言文一致体」的なところがあるので普通にめちゃくちゃ読みやすい)。
やっぱり中身だな。
足らぬ足らぬ。おいらには圧倒的にインプットが足らぬ。
一生勉強、何のこれしき。
と、まぁそういう《火》もつけてくれる本でした。
おいらもおいらの持ち場で闘うぞ。
ばいばーい!
#高島鈴
#布団の中から蜂起せよ
#名著
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