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『カフェオレ』


いつもは砂糖も入れない君が
珍しく買ったホットドリンク

「一緒に飲む?」
狭い路地で
蓋を開ける

甘党の僕と
同じ香りをまとう
君の唇

カフェオレ色の吐息を
独り占めしたくて

車を避ける素振りで
思わず抱き寄せた肩は
か弱くて
切なかった

#詩 #散文 #イラスト #カフェオレ

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