戦いのなんとなく感覚⑤
第5弾は盤上の支配力について語ってみたいと思う。(それっぽくなってきたぞー)
まずはこちらを見ていただきたい。
囲碁の局面図だが、黒が右半分を、白が左半分を支配している効率のよい打ち方だ。
次にこちらを見ていただきたい。
同じく2手ずつ打っているが黒は右上のみ、白は左下のみに固まった、非常に筋が悪い打ち方だ。つまり、盤を支配するには自分の石(将棋なら駒)を必要以上に近づけるのはあまりよくないということだ。
では話を将棋に戻し、こちらを見ていただきたい。
金が動けるマス目は6方向と自分がいるマスを合わせて7マス。そして金が2枚居るので、現状81マス中14マスが自分の支配下にある。
では次の画面はどうだろう?
同じく金は2枚あるが、2マス分の稼働域が重なっているため、支配力は12マスに落ちている。また、相手の持ち駒に銀や桂馬があると両取りがかかるためこの形は危険だ。
いかがだっただろうか?今回の話はあくまで本格的な戦いが始まるまでの話なので、駒や石のぶつかり合いが発生しはじめると密集させ、将棋なら駒に紐を付ける、囲碁なら石を大きくし連結させるといった必要性も出てくるので、その辺りは注意していただきたい。