作詞家の目線で作曲家を語ります。
作詞家の道があるように作曲家にも道がある。
僕の友達がどうやってプロになり今でも作曲家をしているのか?
気になる方のためにブログに書いていこうと思う。
まず 僕の友達でプロの作曲家と言われる人は1人しかいない。
あとは音楽事務所所属の作曲家であるが、プロではない。
プロと言う定義はいろいろあると思うのだけれど、
ここではメジャー流通でCDを出しているということで話を続けていく。
有名な方の弟子になって教わるなんて人もいる。
まず 作家事務所の面接を受けて作品を送り預かり所属作家になるのが
一般的だ。
そのあと アーティストの楽曲コンテスト通称コンペに挑戦する。
基本 いきなり新人に楽曲提供の話などあるはずもなく
実力を確かめる意味でもコンペは用いられる。
基本 プロアマ問わずの参加型のためかなりのビッグネームも混ざっている
こともあるため新人の登竜門 狭き門と言われる。
ここでもクライアントからの依頼と意図を読み取った楽曲を作れるかを
試される。
ここで 作曲して提出するものはワンコーラスのものが9割。
まず1番を作ってサクッと実力を判断してしまおうというわけだ。
作曲したものを提出する場合に仮歌詞と仮歌が必要。
作詞は自分か作詞家。
仮歌は自分かボーカルを探して歌の形にして提供する。
依頼アーティストの声に近い方がイメージが湧きやすいというのがあるから
基本 自分で似た声の人を探してゆく。
採用されれば 2番以降も作れる。
ダメなら 次のコンペに応募する。
この繰り返しがエンドレスに続く。
よほど 強いコネでもない限り なかなか世の中に作品は出ない。
あるJの作品などは800曲も曲が集まったりするが、
結局その中から1曲なわけでかなり厳しいと思う。
それだけ 倍率が高いので2、3年でネタも気力も失い
どんどん作曲家は辞めてゆく。
正直 ワンコーラス 1週間で作れない人はまず無理だろう。
作詞家の場合は24時間以内にフルコーラスなんてザラである。
1つの作品が産声をあげるのは本当に素晴らしいことだと思う。
それが王道な道のりで生まれたものならなおさらだ。。。