初期ノート 1

16才から23才くらいまで、主に障害のある人達との共同生活で、彼らの心と向き合う日々の中で書かれた断片、メモ、詩、時に文通の一部、それらがノートに残されていた。殆どは紛失されてたり、処分されたり、残されているのはほんの僅かだけど、それでも量としては相当なものになる。
全部が価値のあるものではないけど、掘り起こし、解読していけば、面白い内容も沢山ある。
人間と世界の謎を解明し、その可能性の力を取り出すこと、若き日の命を顧みない冒険で得たものはあまりに大きい。もう二度とあれ程の実践をすることは出来ない。
書き写すのにも時間がかかるし、切り取られた言葉で辛うじて意味を読み取れるもののみを選ぶのにも時間が必要。今回はノートの中でも本当に最初の1年から写してみた。ここから暫くは時間が空いていたので、これを区切りとして一回と数えることにする。

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