今の自分ができるまで 1-⑦
私の救いであった先生
お二人目
小学校のおそらく高学年の時の音楽の先生です。
音楽は大好きでした。
でもある時祖母に言われた言葉により
歌を歌うことができなくなっていました。
その言葉は
「従姉妹たちの声は綺麗で歌声を聴くと気持ちが晴れるけど
お前の声は汚くて、歌を聴くと気分が悪くなるから、歌ってくれるな。」
と言うものでした。
素直で単純だった(笑)私は、歌を歌うことができなくなりました。
なので、音楽の授業中は口パク ^^;
目立たないように生きていたはずなのに、
とある事件が起こります
時期は運動会の季節
校内放送にて突然の呼び出し
クラスメイトからは、「え、お前何やったの?」
と驚きと興味の眼差し
私はどうなってしまうのだろうと、涙目で職員室へ向かいました。
担任の先生からはこう告げられました
「音楽の先生から、話があるみたいだよ。君に鼓笛隊の総指揮をやってもらいたいと言っていたよ。挑戦してみないかい?」
パニックです。
運動会では、5.6年の生徒で数名抜粋の楽器隊とリコーダーで100人ほどの鼓笛隊が編成されマーチングをします。
副指揮が二人に、主指揮が一人。
音楽クラブにも所属していない。
恐らくバレてるはずの口パク生徒に何故?
音楽の先生を訪ねると
「私はあなたにやってもらいたい。」
とはっきりと言われました。
後から聞くと、主指揮をやりたいと挙手をした人達もいたそうです。
そんな中何故私に?と聞くと、
「背が高くて(あ、私小6で158cmありました)格好いいのにもったいない
背筋を伸ばして目立って欲しい。だって、あなたは音楽が好きだから。」
断るつもりで、訪れた音楽室で私は生まれて初めて自らの意思で
やってみよう。
と思ったのです。
続く