iPad Proを買いました
以前から、お絵かきソフト「CLIP STUDIO PAINT」を使ってデジタルで漫画を描きたいと思っていました。
これまでデジタルではほとんどイラストや漫画を描いたことがありませんでした。
ですがデジタルお絵描きの技術を習得することで、自分のこれからの人生が何か変わるのではないか、今後の自分を助けてくれることになるのではないかと思えたんです。
「CLIP STUDIO PAINT」は、パソコン本体にペンタブレットや液晶タブレットといったデジタル描画専用の機器をつないで利用するのが、プロのクリエイターの方々の一般的な利用環境のようです。
※ペンタブレットの場合のイメージはこんな感じです(写真ACより引用)。
ところが私の場合は、手持ちのパソコンがデジタルお絵描きに適したものではないため、ペンタブや液タブを買おうと思うと、同時にパソコンも買わないとならないという状況でした。
そうなると出費もかさみますし、なにより、それらを置いておく場所が部屋の中に必要です。自分の生活環境を考えると非現実的でした。
そこで、使う時だけ出したり片付けたりができ、パソコンとペンタブ・液タブ機能を1台で併せ持つiPad Proが自分には合っていると思いました。
パソコンに比べると多少スペックは落ちますが、今の自分にはとりあえずこれで充分でした。
今年のお正月頃から、中古品のお店や家電量販店に行ってiPad Proを実際に触ってみたり、ネットで情報収集をしていました。
そして今から3ヶ月前の2月に、ついにiPad Proを購入しました。
私の場合は家電量販店にて新品を購入したのですが、自宅のネット環境やスマホ契約の見直しも同時におこなったため、もろもろの新規契約の特典で、わりと大きく値引きしてもらうことができました。
新品のiPad Proが安く手に入っただけでなく、その他のネット環境も見直しできたので一石三鳥くらいありました。
なかなか決断できない私に、こうしたらお得ですよと根気強くアドバイスしてくださったiPad売り場の店員さんに感謝です。
購入したiPad Proは、第6世代・12.9インチ・256GBの物です。
Apple Pencilは第2世代です。
つい最近、新型iPad Proの発売が発表されましたが、それより前に購入してしまいたかったので自分としてはピッタリなタイミングでの決断でした。
購入してから既に3ヶ月が経っていますが、なかなかゆっくり取りかかる時間がなかったことや、普段の環境の中にApple製品が全くなくiPad自体の操作がよく分からないことが主な原因で、基礎的な部分から暗礁に乗り上げていました(私はパソコンはWindows、スマホはAndroid派)。
そしてこれらをクリアしたとしても、「CLIP STUDIO PAINT」のソフトに慣れるのが大変でした。今もまだ10%も習得できていないです。
「CLIP STUDIO PAINT」は、できることが非常に多いのがいいところなのですが、こういう作業をしたいと思った時にどこをクリックすればそれができるのかということを覚えるのがまず大変です。
ですのでマニュアル本をめくりながら、どこからどう始めるのがいいのかと頭を悩ませていました。
そんな時、普段からリアルで交流のある友人のなるるんさんより、自作ゲームのキャラクター原案を描いて欲しいという依頼を受けました。
なるるんさんは趣味としてご自身でゲームを企画したり、謎解き脱出ゲームを作ったりされており、読書にも長けていて、時々ご自身で小説も書いてしまうという多才なお方です。note上での先輩でもあります。
なるるんさんが書かれた小説の中でも、この玉手箱製作所シリーズを私は気に入っています。
昔話と、発展した現代社会の融合が面白いです。
そんなわけで、とりあえずイラストで複数人のキャラ原案を、なるるんさんのリクエストに沿って「CLIP STUDIO PAINT」で描き始めました。
「習うより慣れろ」とはよくいったもので、触っていると少しずつですがソフトを理解することが出来てきました。
今回は自分の都合から、カラーではなくモノクロでの納品にしていただきました。
カラーイラストをサクサク描けるほどまだソフトを使いこなせていないですし、時間も相当かかるでしょうし、まずは自分自身モノクロでのお絵描きを習得したかったのです。
いざ描き始めると色々な疑問が出てきます。
・線画はこういう感じにしたいけど、どのペンを使えばいいの?
・スクリーントーンはどうやって貼るの?
・髪のツヤベタはどのブラシで塗るのがきれい?
・ホワイト入れたいけど、白を重ねるべきか消しゴムで消すだけにするべきか?
・書き込むことができないレイヤーがあるんだけど、なんで?
・裏側から見て絵のバランスを確認したいけど、左右反転ってどこを押すの?
数えあげたらキリがないのですが、疑問がわく度にパソコンで検索して調べました。
最初のうちはなかなか進まなかったのですが、調べたことをiPad内のメモアプリに書き込みながら、それを読み返しながら進めると段々と覚えてきました。
調べたことを書いておく、というのがこんなに効率的だったことにあらためて気付かされました。
そんな回り道をいくつも重ねて、今回描き上げたのがこれらのイラストです。
全部で12人ほど描きましたが、お見せできる完成度に達している物だけ載せています。
久々にモノクロイラストを描く楽しさを味わうことができました。
スクリーントーンは、デジタルだと使っても使っても減らないので貼るのが楽しいです! 中途半端な切れ端も出ないですしムダがない!
アナログで描いていた頃は相当な枚数のトーンを買い込んでいたことを考えると、iPadを買ってもトーンだけで元が取れるのではないかと思えました。
このままさらにコツコツ習得していけば、そのうちにiPad Proで漫画も描けるかもと思えるようになりました。
今年の創作大賞には、アナログで描いた漫画と新作小説を応募しようかと考えています。
来年の創作大賞ではデジタル漫画も出せたらいいなと思いつつ、今日も創作に励みます。