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2022年4月の旅で感じた能登の「色」

先週能登を廻っていた時に家内がこんなことを言っていました。
「珠洲の町は全体が淡い水色で覆われている様に感じる。そしてそれが輪島の方に行くと緑になっていくんだよね」と・・・
例えば海や空の青、山や田畑の緑など具体的な色はもちろんですが、雰囲気とか匂いとかの様々な感じを「色」と言う言葉に込めて旅を振り返ってみたいと思います。

今回の旅では初めて珠洲に宿泊してゆっくり珠洲市内のスポットを廻ることが出来ました。
車で珠洲に入って間もなく優しさを感じる風景が現れました。

今回是非寄ってみたかった場所の一つ珠洲市の飯田町にあるこの建物は「スメル館」と言う映画館だったそうです。 脚本家の中川千英子が執筆された小説「珠洲シネマパラダイス」のモチーフとなった場所です。 今は所有者の方が別な用途に使っておられるようなので通りから眺めるだけでしたが、小説などとリンクする場所に行ってみるのも旅の楽しみですね!
そしてこの小説の映画化と珠洲での映画祭の計画があるので私の今から楽しみにしています!


旧スメル館

旧能登鉄道の蛸島駅付近にある鉄道遺構を利用したアート作品です。 我家はまだ廻ったことがありませんが珠洲市内には「奥能登国際芸術祭」で出展された作品が沢山あって普段も観ることができるそうです。


作品名「Something else is possible」 作者「Tobiass Rehberger」

以前にも投稿したことがありますが、私が大好きで度々注文しています「櫻田酒造」さんの「大慶」。今回初めてお店に伺うことが出来ました。 蔵元は出掛けられていましたが、大旦那様、大奥様、奥様が暖かく迎えて下さって短い時間でしたが素敵な初対面となりました。 今まで電話とFAXだけのやり取りでしたので嬉しかった!
お店に入ったとき最初に大旦那様が出て来て下さったのですが、私達が誰かも分からないうちから優しく迎えて下さいました。
この優しさが珠洲を包む「水色」の訳かな・・・と感じた時間でした。


櫻田酒造 特別純米酒大慶
櫻田酒造 本醸造初桜

この日は見附島のそばにある「のとじ荘」に宿泊しました。
ここがもう最高のロケーションで! 私の写真では十分に素晴しさが伝わらないと思いますので、皆さんにも是非泊まりに行って欲しいと思います!
暮れ行く珠洲の海を見ながら頂くご飯と大慶は格別でした!
通常は冷酒で提供される大慶を「常温で下さい」と言う私の我儘に答えて下さったスタッフの方に感謝です!

次も今回初めて訪れた場所「禄剛崎灯台」です。 実は以前にすぐそばの「道の駅 狼煙」には寄ったことがあったのですが、灯台まで登ったのは初めてでした。(灯台へは国道から徒歩で10分ほど丘を登って行きます)
丘を登る道沿いには奇麗なお花が沢山咲いていて楽しいです。 きっと地域の方々がお手入れされているのだと思うと、観光する者も地域の方々の暮らしを尊重し、感謝の気持ちを持って訪れるべきだなと感じました。

ここから徒歩で丘を登って行きます。

この禄剛崎辺りから外浦へ向かって行くと海や空の「青」が濃くなってきて景色も力強くなってくるように感じます。
そして2018年の秋に訪れて以来の「木ノ浦海岸」と「Cafe Cove」。
4年前と変わらず心落ち着く場所でした。 CafeCoveさんも店内が改装されていてより優しく落ち着いた雰囲気になっていました。コーヒー、ハーブティー、キッシュ、スコーンが美味しかった!

次は我家にはおなじみの場所「揚げ浜塩田 角花家」。
江戸時代から能登の揚げ浜式製塩の技術を守り続け国の重要無形民俗文化財にも指定されている塩田です。 今回はまだ塩作りが始まっていなかったのでお塩を頂くことが出来ませんでしたが、塩田とその先の仁江海岸は大好きな景色です。

そして輪島に入ります。こちらもお馴染の「白米千枚田」田植え前の水を張った景色はこの時期ならではの絶景です。 オーナーさんの名札も立ってます! 輪島に感じる「緑」のイメージはこの千枚田の印象も大きいかもしれませんね。

輪島のホテルに到着して部屋からの眺めです。 

所々に観られる「キリシマツツジ」が綺麗でした。

こちらは河井町の重蔵神社のキリシマツツジです。

帰る日の朝に「輪島朝市」へ!
近年コロナウィルス流行により厳しい状況が続いていたと思いますが、この日は完全ではないとは思いますが、お店もかなり出ていて賑わいが戻ってきていました! 私達のことを覚えていて下さる方もいて買い物の度に話が弾みました! まだまだ感染対策には気を使う状況ですが、早くかつての市の雰囲気が戻るといいなと思います。 我家のこれからも朝市で輪島の空気と味を楽しみたいと思っています。
先にも触れた輪島の「緑」のイメージとは朝市で働く皆さん強さや明るさに草木の様なフレッシュな生命力を感じるせいかもしれません。

最後に気になった話題を・・・先に角花さんの塩田に寄ったことを書きましたが、今までこの時期に伺ってお塩を頂けなかったことはありませんでした。この春は天候が安定せず塩づくりがなかなかスタート出来ないのでしょうか・・・ それと輪島の朝市で寄った乾物屋さんが「今年は海藻類の出来が良くなくて・・・」とお話していたのと、能登に滞在中に七尾湾のトリ貝が記録的な不良だというニュースを見てこれらも気候変動の影響なのだろうかと心配になりました。

改めて振り返ると色々思い出してきて長くなってしまいましたが、読んで頂いてありがとうございます!
また他の話題も投稿しますので良かったらお付き合い下さい。

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