のと鉄道観光列車に乗りました!
昨年11月に能登を訪れた際の話で昨年中に書こうと思っていたのですがパソコンが故障して年跨ぎに(苦笑)
七尾駅~穴水駅を走る「のと鉄道」
そこで運行されている観光列車「のと里山里海号」
通常より時間をかけて進みビュースポットでは停車してくれたりしてゆっくりと沿線の風景を楽しむことができる観光列車です。
のと鉄道には以前に二度乗車したことがありました。
1度目は通常の列車に、2度目は観光列車の時間帯に走る通常列車に(時間調整の為に長く停車する駅がありはホームに降りて景色を楽しむことが出来ました。) そして3度目にして念願の観光列車に乗車することが出来ました。
料金についてですが通常は七尾駅~穴水駅まで片道¥850のところ一日乗り放題の「つこうてくだしフリーきっぷ」を利用すると観光列車料金を合わせても通常料金で往復するよりお得です! 因みに我が家は車での旅行でしたので七尾に駐車して乗車したのですが、なんと提携駐車場に停めれば駐車料金もサービスしてもらえます!
では例によってあまり上手ではない写真ですが沿線の風景をいくつか・・・
七尾駅を出て間もなく見えてくる田園の向こうに海が見えるこの風景・・・
この季節、能登には「小白鳥」が渡って来ていて稲刈りの終わった田んぼに集まっていました。
路線の中間地点になるでしょうか。「能登中島駅」にはかつて全国を走りながら車内で郵便物の仕分けをしたという郵便列車「オユ10」の車両が保管されています。 昭和61年に全車両が引退し現在残るのはこの車両を含め2台だけだそうです。 この駅では一定時間停車するのでゆっくり見学することが出来ます。
もちろん実際に運用されていた郵便列車に乗ったことはありませんが、車内の質感は懐かしい気持ちにさせてくれました。
ビュースポットのひとつである「深浦」の港・・・初めてここを見たのはまだ能登に来始めたころに車で通った時でした。 近くで見るのも素敵でしたが、全体が見渡せるこの眺めは大好きです。
波が静かで陽の光に輝く海の向こうに半島と能登島を結ぶ「ツインブリッジ」が見えます。
写りが小さくなってしまいましたが沿線の住宅から何時も観光列車に手を振ってくれる女性がいます。沿線のアイドル的存在で「えっちゃんばあちゃん」と呼ばれているそうです。 また会いたいなぁ・・・
そして穴水の海に見えるのは「ボラ待ちやぐら」・・・現在は行われていませんが、かつてここからボラの群れが来るのを見張ったそうです。
「のんびりした漁法」と書かれているのを読んだことがありますが、このやぐらに上がって待っているというのもなかなかハードな仕事だったのではと思います。(今はお人形さんが乗っています。)
終点「穴水駅」に・・・ここには道の駅が併設されていて地元産のお米や「能登ワイン」を買って帰りの普通列車を待ちます。
通常片道40分のところを1時間程かけて運行される観光列車・・・
最後に今風?の言い方(あまり好きな表現ではありませんがあえて・・・)で感想を述べますと私はこの「観光列車のと里山里海号」観光コンテンツとしては本当に素敵だと思います! お天気は良いに越したことはありませんが、以前に雨の日に普通列車に乗車したとき、しっとりと静かな沿線の風景も心に残っています。 どんな天候でも沿線の風景が楽しめる観光客に優しい企画だと思います。(今度は是非冬にも乗ってみたいと思っています。)
それから「コスパ」も素晴らしいと思います。 料金については前述しましたが何だかこちらが申し訳ないくらいに感じました。
で・・・昨今言われる「タイパ」ってやつですが・・・待ち時間も含めて往復2時間ちょっと、例えば一番早い時間の観光列車に乗車するとして宿から駅に向かう時間なども考慮すると午前中いっぱいはかかるわけですが、これを「半日楽しく過ごせた。」と感じるか、「半日潰れてしまった。」と捉えるかは個々の好き嫌いによるでしょう・・・
ただ私が何度か能登を旅行して最近感じているのは「時間を忘れる時間」があると能登の魅力がより感じられるのではないか・・・ということです。
スケジュールをしっかり管理して色々な場所を廻る観光が悪いわけではないですし我が家もそういった旅をすることはありますが、何回か行くうちの1度、何泊かするうちの1日に「タイパ無視」の時間を設けてみたら・・・
そしてそんな日に「のと鉄道」に乗ってのんびりと列車に身を任せ沿線の風景を眺めてみたらどうでしょう・・・
アテンダントさんの楽しく温かいガイドも素敵です!
読んで頂いてありがとうございます! 良かったらまたお付き合い下さい!