能登で出会った神様
私は特定の信仰を持ってもいませんし、今までの旅行や日常生活でスピリチュアルな体験をしたこともありません。 それでも能登を旅行していて漠然とですが神様の存在や神様を敬う人々の心が感じられた場所を幾つか紹介したいと思います。 過去の旅行の写真から思い付きでピックアップしていますので脈絡なく行きますが、良かったらお付き合い下さい。
見出しの写真は石川県森林公園の「MISIAの森」の朝です。 陽の光が差し込み緑が浮かび上がっていく様子は美しく神秘的な印象です。
羽咋市にある「氣多大社」。歴史ある社殿は神聖な気持ちにさせてくれます。特に社殿の後ろの普段は入場が制限されている「入らずの森」の前に立つとこの地を大切にしてきた能登の方々の心が伝わってくる気がしました。
羽咋市柴垣町の海岸に突き出した小さな半島「長手島」。ここには出雲地方に伝わる「因幡の白兎」と同じ伝説が残されています。 実際に出雲地方から能登の海は「氣多の海」といわれ地域間の交流があったそうです。
穴水町の能登鹿島駅(のと鉄道)に近い「鹿島神社」。海に突き出た土地の丘の上に社殿が建てられています。鳥居をくぐると静けさの中にも何かの存在を感じさせる不思議な空間です。 のと鉄道の車窓からも観ることが出来て天気が良いと輝く海にこの森がシルエットとなって神秘的な光景になります。上手く伝わらないかもしれませんがそんな写真を次に・・・
七尾市中島町深浦の港。何度か訪れていますが心惹かれるこの光景・・・こちらものと鉄道から観る景色が素敵です。 奥に小さくですが写っている鳥居は「白山社」。 ここ「深浦」は漫画「君は放課後インソムニア」にも登場します。
NHK連続テレビ小説「まれ」の舞台となった輪島市大沢町。 この神社も度々登場しました。 ここで行われるお祭りもドラマの中で再現されていました。 町の方たちの心意気が伝わってくる素敵なシーンでした。
同じく大沢町の森の奥にある「桶滝」。流水が岩を穿ち空いた穴から水が落ちる不思議な様子の滝です。 ここを訪れた時、人々が自然の中に「神様」を見出した心が伝わってきた気がしました。
輪島市では8月に4か所の神社を拠点にした盛大なお祭りが4日間にわたって催されます。 コロナのことや我家のスケジュールの都合もあり4つのお祭り全てを観たことはまだありませんが、いつか全てを体験してみたと思います。 輪島大祭の神事は「女の神様と男の神様が出会い新しい神様が生まれる」という神話がもとになっているそうです。 私はそのことを知った時、それは「自然界の営み」を表しそれに感謝しこれからも豊かであることを願うのがお祭りの心なのかなと思いました。 輪島マリンタウンにある「キリコ会館」では大祭で実際に出て神様を案内する「キリコ」が沢山展示されていて見ごたえがあります。私も輪島に行くと必ず行ってしまいます!
輪島市名舟町でも夏に盛大なお祭り「名舟大祭」が催されます。 ここは迫力の演舞「御陣乗太鼓」の発祥の地です。 約450年前の戦国の世、押し寄せる戦火から村を守る為、面をつけ鬼となり太鼓を打ち鳴らしながら夜襲をかけ軍勢を追い払ったことが起源となっているそうです。 町の方々はその戦勝を神様に感謝し今も太鼓を奉納されています。 その奇襲が効果を挙げたのもかつて人々は自然の中に抗いがたい力があることを体で感じていたからだと思いました。 ただ形式を伝えるだけではなく且つて命を懸けて村を守った「鬼」の姿がそこにあります・・・「御陣乗太鼓」、是非多くの人に観ていただきたいと思います。
能登半島最先端の岬。パワースポットとしても有名です。ここにも是非実際に足を運んで荒々しくも心地よい日本海の風を是非感じて欲しいと思います。 そこに立つ「須須神社」。 石段を上がってここに着くと風も抑えられている様に感じられ能登を日本を守ってくれているのだな・・・という気持ちにさせてくれます。
最後に初めて奥能登に向かう途中に出会った「のと鉄道ラッピング列車」。今はこのラッピングの車両は走っていませんが、輪島市出身の「永井豪先生」のキャラクターが描かれていました。 永井豪先生の作品は壮大で人知を超えた存在を描いたものが多くありますが、それは能登に息づく「神様」の存在や様々な表情を見せる自然の光景とが発想の根底にあるのでは・・・と能登を旅行するようになって思いました。
支離滅裂な記事になってしまいましたがお付き合い頂いてありがとうございます! 良かったらまたお会いしましょう!