仮面ライダー龍騎~ラストバトル~第1話「帰って来た龍の戦士!」
仮面ライダー龍騎こと城戸真司、仮面ライダーナイトこと秋山蓮、仮面ライダー王蛇こと浅倉威がひさしぶりに戦いに参加したデザイアロワイヤル。物語はそれから数年後…。城戸真司は櫻坂46のメンバーである森田ひかるのマネージャーとして活動していた。
真司「本当に俺はあの時…戦ったんだよな…また龍騎として。」
そう呟きながら真司はポケットに手を入れると龍騎のカードデッキがあった。
真司「これがあるってことは…また戦いが始まるのか?」
すると真司のスマホに蓮から連絡が入るのだった。
真司「もしもし?どうした、蓮。」
蓮「城戸、今大丈夫か?」
真司「どうかしたのか?蓮。」
蓮「昔、俺たちが神崎に呼び出されたあの教会、分かるか?」
真司「ああ。それが?」
蓮「今すぐそこに来てくれ。幸い俺たち全員担当している人物は仕事中だ。それに浅倉もいる。」
真司「あ、浅倉?まじかよ…分かった、すぐに行くよ。」
蓮「ああ、頼む。それにお前に会わせたい奴もいる。」
真司「分かった。」
そして真司は蓮との連絡を終えるとひかるが仕事中の現場からひっそりと抜け出すとバイクの轟音と共に教会へと向かうのだった。
真司「ここだよな…あの時の教会…ん?あそこにいるのは…」
そして真司は教会の扉の前に立つ人物がいる方向にゆっくりと歩き出した。
真司「やっぱり吾郎さんじゃないっすか!お久しぶりです!」
吾郎「城戸さん、お久しぶりです。皆さんは中でお待ちです。」
真司「あ、ありがとうございます!」
そう告げて真司が教会の扉を開けるとそこには蓮と浅倉、そして奥にもう1人誰かがいた。
蓮「来たか、城戸。」
真司「蓮、浅倉。」
浅倉「久しぶりだな、城戸。お前も守るやつを放ったらかしか。」
真司「うっさいな、お前だってそうだろうが。」
浅倉「まあな。」
真司「それで俺に会わせたい人って誰だよ?」
蓮「玄関に由良吾郎がいたら気づくと思ったんだがな…」
浅倉「いい加減出てこいよ、北岡!」
真司は蓮や浅倉との再会に喜びを表したのも束の間、浅倉が呼んだ名前に驚くことになるのだった。
北岡「よっ、ご無沙汰。」
真司「北岡さん、なんでここに?」
北岡「何でかわかんないけど復活した上に吾郎ちゃんと一緒にアイドルを守るなんて…全く数奇なもんだよね。」
真司「こんなことを命じるなんて…まさか奴が…」
真司が話した次の瞬間、目の前に神崎士郎が現れた。
神崎「城戸真司、秋山蓮、浅倉威、北岡秀一…よく来たな。これがミラーワールドとこの世界をかけた最後の戦いとなるだろう。」
そう告げる神崎士郎に対して蓮達は逆に尋ねた。
蓮「最後の戦いってどういう意味だ?」
神崎「言った通りだ。貴様らがミラーワールドの中で戦い続けて早20年以上の時が流れた。いい加減あの世界も維持を保つのが危険だからな。だからこそ今回で戦いを終わらせることが妥当であると判断した。」
北岡「妥当ねぇ?もしかして俺達がアイドルを守るようになったのが関係したりして?」
神崎「それが今回の理由だ。貴様らにはライダーとして戦いながらアイドルを現実世界で守ってもらう。もちろん脱落したライダーが守っていたアイドルをそのライダーの代わりに守り抜く事も可能だ。」
浅倉「なるほどな。新しい祭り…いや、最後の祭りの幕開けってことか。楽しみだな!」
神崎士郎のルールの説明にまっさきに反応した浅倉が神崎に詰め寄るがそれを差し置いて神崎は真司に話した。
神崎「城戸真司。」
真司「な、なんだよ。」
神崎「お前が守っているアイドルが危ない。」
真司「ひ、ひかるちゃんが?」
神崎「早くしなければ彼女はミラーワールドに引きずり込まれるぞ。」
蓮「急げ、城戸。」
北岡「ほかのことは俺達に任せておきなさいって。」
浅倉「まあ、お前が守れなかったらその女を食ったモンスターごと俺が倒してやる。」
真司「う、うっさいな!待ってやろよ、ひかるちゃん!」
そして全員に見守られながら真司は再びバイクに乗り込んで轟音と共にひかるがいた現場に戻るのだった。
ひかる「全く…真司さんはどこに行ったのよ!もう!」
一方その頃、森田ひかるは居なくなった城戸真司を探しながら現場から帰るように歩いていた。
ひかる「もう…勝手な人だな。いなくなるなら早く言って…ん?なにこれ?」
そう告げるひかるの首に蜘蛛の糸が巻き付けられていた。
ひかる「な、なにこれ!取れない!助けてー!」
叫びながらひかるがミラーワールドに引きずり込まれるタイミングで真司は現場に来た。
真司「ひかるちゃんが居ないなんて…一体どこに…ま、まさか!俺がいないからって探し回ったとか…」
そう告げながら現場の周辺を歩くと真司の脳内にあの金属音が鳴り響いた。
真司「この音…ま、まさか!」
そして鏡の近くを見た真司は、ひかるのスマホが鏡の前に落ちているのを確認した。
真司「これは…ひかるちゃんの…ま、まさか!」
一方ミラーワールドに引きずり込まれたひかるの目の前にはミスパイダーが現れた。
ミスパイダー「キシャキシャ」
ひかる「ひ、ひぃ!?だ、誰か助けて!助けてよ!」
そう告げて走り出すひかるの足元にミスパイダーは蜘蛛の糸を巻き付けてひかるを転倒させると勢いそのままに捕食しようとゆっくりと引きずるのだった。
ひかる「やめてー!誰か助けて!死にたくない!真司さん!助けてー!」
真司「やっぱり…ミラーワールドに引きずり込まれたか!」
カードデッキを持ちながら鏡の中の出来事を見た真司は龍騎のカードデッキを鏡にかざすと腰にVバックルが現れた。
真司「変身!」
龍騎「シャッ!」
そして気合を入れた龍騎が鏡の中に入るとそこにはライドシューターではなく契約モンスターであるドラグレッダーが変形したドラグビークルがいた。
龍騎「ドラグレッダー?これで行けってことか。なら遠慮なく!」
そう告げてドラグビークルに乗った龍騎はミラーワールドの中を走り抜けた。
龍騎「あそこか!やめろー!」
龍騎はドラグビークルのスピードを加速させてミスパイダーに突撃した。
ミスパイダー「キシャキシャ!」
ひかる「だ、誰?」
龍騎「隠れてて!」
ひかる「え?」
龍騎「いいから隠れてて!」
ひかる「は、はい!」
そしてひかるを遠くに逃がした龍騎はミスパイダーにゆっくりと相対した。
ミスパイダー「キシャキシャ!」
龍騎「来い!」
そして龍騎はミスパイダーに向かって走り出すとミスパイダーの蜘蛛の糸による攻撃を回避すると強烈なパンチとキックを繰り出した。
龍騎「ハアッ!タアッ!」
ミスパイダー「キシャキシャ!」
龍騎は再び繰り出されたミスパイダーの蜘蛛の糸を回避するとカードデッキから1枚のカードを取り出した。
龍騎「あの攻撃は厄介だな、だったら!」
ひかる「あの声って…真司さん?」
『ソードベント!』
龍騎はソードベントのアドベントカードを使い、ドラグセイバーを召喚した。
ミスパイダー「キシャキシャ!」
龍騎「お前の攻撃を何発もそう簡単に食らう訳にはいかないんだよ!ハアッ!」
龍騎はミスパイダーの蜘蛛の糸による攻撃を回避するとドラグセイバーによる連続斬撃と共に強烈な回し蹴りでミスパイダーを吹き飛ばした。
ミスパイダー「キシャキシャ!」
龍騎「危ない!まだそんな動きができるのか!ハアッ!タアッ!」
龍騎はミスパイダーの格闘攻撃をドラグセイバーで防ぎながら強烈なパンチとキックでミスパイダーを吹き飛ばした。
ミスパイダー「キシャキシャ!」
龍騎「また糸かよ。しつこいんだよ!ハアッ!」
龍騎はミスパイダーの蜘蛛の糸をジャンプで回避すると急降下しながらドラグセイバーでミスパイダーを切りつけると共に回し蹴りで吹き飛ばした。
ミスパイダー「キシャキシャ!」
龍騎「こいつで終わりだ!」
龍騎はカードデッキから1枚のカードを取り出した。
『ファイナルベント!』
龍騎「ダァーッ!」
龍騎はファイナルベントのカードを装填して必殺技であるドラゴンライダーキックを繰り出してミスパイダーを倒すと龍騎はひかるを探し出した。
龍騎「ひかるちゃん!どこだ、ひかるちゃん!」
ひかる「ここですよ、真司さん。」
龍騎「なんでそれを…まあ、いいか!行くよ!」
そう告げて龍騎はひかると共にミラーワールドから現実に帰ってくると龍騎は変身解除した。
ひかる「やっぱり…真司さん…あなたは?」
真司「俺は君のマネージャーで…仮面ライダー龍騎だ。」
ひかる「仮面ライダー…。」
to be continued…