仮面ライダー龍騎第2話「ドラグレッダーとの契約!」
前回のあらすじOREジャーナルのジャーナリストとして日夜記事を書いている城戸○○は、同期の秋山健と森田ひかるに夢で見た事を話すのだった。その夢こそ神崎士郎が再び新世代の仮面ライダーを集めてバトルロイヤルを行おうとしているとも読み取れる内容の夢だった。そして、その後に副編集長である桃井玲子によって神崎邸に向かうように命じられた○○は半信半疑のまま神崎邸に向かうのだった。しかし、そこで待ち受けていたのは神崎士郎による攻撃だった。そして間一髪で懐から取り出した○○の父親でありミラーワールドで行方不明になった城戸真司の写真を見せたことによりこれまた不思議な事に神崎からの攻撃が止むと共に1つのカードデッキが置かれていたのだった。そして、それを手にして神崎邸を後にした○○は助けを求める女性の声に反応して現場に急行するが、ディスパイダーによって鏡の中の世界に引きずり込まれた後だった。そしてなんとか鏡の中に入ろうとした○○とミラーワールドが共鳴した上にカードデッキの力で仮面ライダー龍騎ブランク体へと姿を変えた○○はなんとかミラーワールドにたどり着いた。そこでディスパイダーに襲われて逃げ回っていた○○を助けたのは謎の戦士、仮面ライダーナイトだった。そしてナイトとディスパイダーの戦いを見て自身も戦おうとした龍騎ブランク体はソードベントを召喚するもディスパイダーの足によってへし折られ、その後に吹き飛ばされ更にはナイトにも弾き飛ばされ邪魔者扱いされるなど散々だった。しかし、ナイトがファイナルベントでディスパイダーを倒した後、突如として出現したドラグレッダーの襲撃を受けたのだった。
ドラグレッダー「ギャオーン!」
龍騎ブランク体「な、なんだよ!何がどうなってるんだよ!」
そしてドラグレッダーによる火炎攻撃を喰らってしまった龍騎ブランク体は吹き飛ばされてしまうがそこに駆けつけた仮面ライダーナイトが引き起こすのだった。
ナイト「大丈夫か?」
龍騎ブランク体「あ、ああ!それよりもあいつ、なんなんだよ!」
ナイト「あいつはお前を狙っているんだ。」
龍騎ブランク体「なんで俺を狙うんだよ?」
ナイト「さあな。とにかく走れ!」
そしてナイトと龍騎ブランク体は一目散に走り出すがそれを追いかけるようにドラグレッダーは空から照準を定めていたのだった。
ドラグレッダー「ギャオーン!」
龍騎ブランク体「ウワーッ!」
ナイト「グハッ!」
そして再びドラグレッダーによる火炎攻撃を食らった龍騎ブランク体とナイトは吹き飛ばされたのだった。
龍騎ブランク体「どうやったらここから出れるんだよ!」
ナイト「お前が初めて来た場所に飛び込め!さもないと死ぬぞ!」
龍騎ブランク体「死ぬぞって。しかも初めて来た場所なんて分かるかよ!」
ナイト「探せ。じゃあな!」
そしてナイトは鏡の中に飛び込んだのだった。
龍騎ブランク体「なんなんだよ、探せって!ああ、もう!」
ドラグレッダー「ギャオーン!」
そして再びドラグレッダーが龍騎ブランク体に迫って来たために走り出したが、そこで自身が鏡の中を通って出てきた場所を見つけると勢いよく鏡の中に飛び込むのだった。
龍騎ブランク体「これだ!ウワーッ!」
そして鏡の中から出てきた龍騎ブランク体は○○の姿に戻るのだった。
○○「はあ、はあ。一体なんだったんだよ、まあ、いいや。今日は帰ろう!」
そして○○はバイクに乗ると家に向かって帰るのだった。一方、その姿を物陰から健とひかるが見つめていたのだった。
ひかる「健…なんで○○君が?」
健「分からん。神崎士郎があいつを招待した理由も全く分からないな。」
ひかる「もしかしたら…明日会社で話すかもよ?」
健「その時は少し流すさ。まあ、話は聞いてやるがな!」
そして次の日。いつもより早めにOREジャーナルに出社した○○は神崎士郎の事について調べていたのだった。
○○「神崎士郎…一体、この人は何をしようとしてるんだ?俺にこんなカードデッキを託して。まさか父さんがミラーワールドで行方不明になった事も関係してるのか?いや、まさかな。」
そんな話をしているとOREジャーナルの扉が開くと共に健とひかるが入ってきたのだった。
健「城戸、早いな。何かあったのか?」
ひかる「そうだよ。てっきりいつもみたいに遅刻ギリギリなのかと思ったのにさ。」
○○「あ、おはよう。2人とも!それがさ、聞いてくれよ!昨日は大変だったんだよ!」
健「お、おう…」
ひかる「それで何があったの?」
○○「俺、令子さんに頼まれて神崎邸に向かっただろ?」
健「ああ。」
○○「そしたらさ、神崎士郎のやつ俺にこんなカードデッキを預けてさ。お前の父親の遺志を継ぎ最後の一人になるまで戦え!だってさ。そんな事言われてはいそうですか、分かりましたよって言えないだろ?」
ひかる「そ、そうだね。 」
○○「そしたら、鏡の中から蜘蛛の化け物が現れてさ、女の人を鏡の中に引きずり込んだんだよ。」
健「蜘蛛の化け物だと?」
○○「ああ。それで俺は何とかしてその女の人を助けたいと思ったんだ。でも間に合わなかった。そうしたら急に鏡の中に俺が引きずり込まれて気がついたら変身してたんだ。」
ひかる「変身したの?○○君が?」
○○「ああ。それでその蜘蛛の化け物に俺が吹き飛ばされた時、鏡から俺と似た姿だけど色が違う別の戦士が現れてさ。俺も戦ったんだけど全然役に立たなくて。それでその化け物を倒したと思ったら今度は龍の化け物が現れた時、そいつが俺に言ったんだ。」
健「何を言ったんだ?」
○○「お前を狙ってるから最初にこの世界にやってきた場所から逃げろ。じゃないと死ぬってさ。それでも何とか思い出して元の世界に来たんだけどさ。」
ひかる「大変だったんだね。でも○○君が無事でよかったよ!」
○○「ありがとうね、ひかるちゃん!」
昨日あった出来事を健の予想通り話し出した○○に対して返事や相槌を撃っていたひかると健だったが今度は何故かスマホに耳を当てていた夏鈴とそれを心配そうに見つめる大久保編集長が入ってきたのだった。
○○「あれ?編集長、どうかしたんですか?」
大久保「おう、お前ら!早いな。実はな、保乃から連絡が入ったんだがそれが妙なんだよ!」
健「妙とは?」
夏鈴「保乃ちゃん、鏡からでてきた蜘蛛の怪物に狙われてるから逃げるって。」
ひかる「蜘蛛の怪物?」
夏鈴「うん。それから連絡がつかなくて。」
そんな事を夏鈴が話した次の瞬間、○○の頭にまた鏡の音が鳴り響くのだった。
○○「ま、またかよ!なんなんだよ、これ!」
大久保「おい、どうした!大丈夫か?○○!」
健「ひかる、行くぞ。」
ひかる「うん。」
大久保「おい、お前らまでどこに行くんだよ!」
そして健とひかるを追いかけるために○○もまた痛い頭を抑えながらOREジャーナルから出ていくのだった。
○○「編集長、俺も行きます。だから夏鈴ちゃんをお願いします。」
大久保「わ、分かった。でも、お前本当に大丈夫なのか?」
○○「はい。」
大久保「分かった。気をつけてな!」
○○「了解です!」
一方、その頃保乃は鏡の中からディスパイダーリボーンが吐き出した蜘蛛の糸に捕まり、鏡の中に引きずり込まれようとしていた。
保乃「な、なんやねん。この糸!誰か助けてや!」
するとそこにバイクで駆けつけた健が保乃に巻きついていた蜘蛛の糸をバイクで引き離したのだった。
保乃「キャッ!」
健「大丈夫か?田村。」
保乃「健くん!」
健「ここは俺に任せろ。ひかる、田村を頼む。」
ひかる「分かった!保乃ちゃん、こっち!」
保乃「あ、うん!」
ディスパイダーリボーン「キシャ!」
健「あいつ!」
そして健は鏡に向かってナイトのカードデッキをかざすのだった。
健「変身!」
そしてナイトに変身した健は鏡の中へと飛び込むのだった。
ナイト「お前を倒す!今度こそ誰の邪魔を受けることなくな!ハアッ!」
そしてダークバイザーで攻撃を仕掛けたがディスパイダーリボーンは新たな力として無数の針のミサイルを放つのだった。
ナイト「なんなんだ、この攻撃は!ハアッ!」
ディスパイダーリボーン「キシャ!キシャ!」
蜘蛛の足を駆け上がり、ダークバイザーで連続攻撃を繰り出したが腕で受け止めると共に強烈なパンチをナイトに繰り出し、ナイトは吹き飛ばされたのだった。
ナイト「グハッ!な、なんだこの力は!だったらこいつで!」
そしてナイトはカードデッキから1枚のカードを取り出したのだった。
『ガードベント!』
ナイト「こいつで空中戦に持ち込んでやる!」
そしてダークウォールを身に纏ったナイトが空を飛ぼうとした次の瞬間、ディスパイダーリボーンの口から放たれた蜘蛛の糸によってナイトはぐるぐる巻きにされてしまうのだった。
ナイト「く、動けない!」
ディスパイダーリボーンがナイトにゆっくりと歩みを進めていた頃、鏡の外では○○がバイクでひかるの前に現れたのだった。
○○「保乃ちゃん、大丈夫?」
保乃「うん。」
○○「良かった。ん?これって健のバイクだよな?ひかるちゃん、健はどこに行ったんだ?」
ひかる「いや、それは。」
○○「まさかこの前、俺を助けてくれたのは健だったのか?そうなんだろ!」
○○の必死な眼差しに真実を明かすことにしたひかるは素直に答えるのだった。
ひかる「そうだよ。今、健は鏡の中でミラーモンスターと戦ってるの。」
○○「なら、今度は俺があいつを助けないと!」
そして○○はブランク体のカードデッキを持って走り出したのだった。
ひかる「待って、○○君!」
○○「なんだよ!」
そして、○○を引き止めたひかるは1枚のカードを渡したのだった。
○○「これは?」
ひかる「これであのドラゴン、ドラグレッダーと契約して。そうじゃないとこの世界は生き残れないから!」
○○「わかった!ありがとう、ひかるちゃん!」
そしてブランク体のカードデッキに契約のカードを挟んで○○は鏡の中へと飛び込むのだった。
龍騎ブランク体「それでこれを見せれば良いんだよな?」
龍騎ブランク体「頼むよ、ドラグレッダー!俺に力を貸してくれ!健が…俺の友達のピンチを助けたいんだ!だから頼むよ!」
龍騎ブランク体の必死の説得に応じてくれたのか鏡の部屋から飛び出したドラグレッダーは契約のカードに飛び込むと龍騎ブランク体の姿が龍騎へと姿を変えたのだった。
龍騎「よし、行くぜ!」
そしてナイトがディスパイダーリボーンにトドメの一撃として無数の針ミサイルを放たれた次の瞬間、ナイトを庇うように姿を現した龍騎はパンチとキックでディスパイダーリボーンに弾き返したのだった。
龍騎「待たせたな、健!」
ナイト「その声、城戸か?」
龍騎「後は俺に任せろ!」
そう叫んだ龍騎は1枚のカードをドラグバイザーに装填したのだった。
『ソードベント!』
そしてドラグセイバーを手にした龍騎はディスパイダーリボーンの針のミサイルを交わして連続斬撃を繰り出してディスパイダーリボーンを吹き飛ばしたのだった。
ディスパイダーリボーン「キシャー!」
龍騎「一気に決めてやるぜ!」
そして今度はファイナルベントのカードをドラグバイザーに装填したのだった。
『ファイナルベント!』
龍騎「ハアーッ、ダァーッ!」
そして龍騎の必殺技であるドラゴンライダーキックを放ち、ディスパイダーリボーンを倒したのだった。
龍騎「シャーッ!」
ナイト「城戸。お前!」
龍騎「お前が言いたいことは分かってる!だけど仲間は多い方が良いだろ?1人より2人の方がな!」
そしてナイトに握手をする為に手を差し出すとナイトはしっかりと龍騎の手を握り返したのだった。
ナイト「ああ、よろしくな!」
こうしてここに龍騎とナイトの最強タッグが誕生したのだった。