礼讃

2018年3月20日 08:27

聖書の旋律に温かみを抱(いだ)き
優しい香りを放って今の私を生みだした

きっとキレイね私はキリシタン
綺麗な顔を隠し押し問答と人を愛して来たわ

私が林檎よ甘くて酸っぱい
見た目は美味しそうではないけど
食べたら病みつき
礼讃を謳い尊いこの生命(いのち)
風は常(とこ)しえにあなたを還す

悪くはないはずの私の愛し方
婚前交渉は罪深いものと教えられたわ

マグダラのマリア親にも言われても
私の反抗期に地団駄踏んでも意味は露骨にない

人を愛したい人に愛されたい
光を浴びたがった憩いの場
醜さに妬いて
礼讃を謳い慈愛に富んでる
十字架はいつでも胸の中に

膨らんでいく味わい深さ真っ赤な林檎は私だけ
キレイになりたい醜くなりたい
禁断の果実の種類はどんどんと増えつづける

−時代は後から追ってくるものだもんね

聖書の旋律流れるままがいい
私は愛を欲しがっただけで
まるごとの林檎
礼讃を謳い気持ちを正直に
出すとこ出したらあなたは還る

−私にも守りたいものがあっただけよ

聖女になれない私はキリシタン
ほどけた靴紐さえ結べないただ人を愛しただけ

−願うのが贅沢も愛を知りたかった…

後は神の裁きを待っ…。