IN THE UTERUS-母なる声-

母なる声が聴こえてくる
in the uterusの波紋
はやく生まれてきて、と声が
柔らかくて あたたかくて
いづれ どうなるかも知らずに
産声をあげて 私だと解ると
あなたは首を吊った

私は私 誰のものでもない
このプライド傷付けさせない
目醒めるの タイムリミットまで
私は私を突き通すの

母が私の呪縛でも
in the uterusの記憶
愛されてもらえる、と浸り
やさしい声 響く羊水
いづれへの架け橋を渡り
ぬいぐるみ抱いて ドアを開けた瞬間
あなたは吊られていた

恥なんてない 怖いものなどない
このプライド貶させないから
目醒めたら ふざけるなの寿命
途切れたとき すべてを失った

絶望と拒絶のなか
積み重なった意地があって
心の鍵を開けたら 心が壊れた

私は私 私だけのものよ
そのプライドもズタズタにされ
目醒めない 心は空っぽで
ただ息をしてる屍

恥なんてない 怖いものなどない
そのプライドも燃え尽きたのよ
耐え忍ぶ 劔(つるぎ)で刺されても
母なる声 手を差し伸べても
そこにはもう何にもなかった

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