氷室 五月号を読む

尾池和夫主宰
瓢鮎抄(185)より
休明け研究室に新茶の香
うなぎ亭支度中なり桜散る
烏賊釣や烏賊きうきうと鳴いてをる
無農薬バナナ齧るもまだ未熟
老鶯のこゑ消す天竜川こ急
東京に着きまつさきに初鰹
城跡とて高さなばかり靭草
巣の縁ぞ等間隔に燕の子
藤棚のあると知らせる熊ん蜂

季語つれづれ番外 165 166 尾池主宰
初夏天文 【茅花流し】
  植物  【ひとつばだご】

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