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恋はなんだろう
※2017/6/12の記事のリメイク+有料部分はあとがきです。
※※あとがき以外は無料。
恋はなんだろう
恋愛って難しい、愛情ってよく分からない。
飲み会で恋愛トークをした昨日、そんなフレーズが唐突に降ってきましたが、ほんとにこれだなと思う。誰かと付き合ったことはあるけど未だに恋愛が分からない。友達や人の恋愛話を聞くと「自分だったらこんな風になれる気がしない」と考えてしまう。
自分の「好き」っていったい何なんだろう。他の人の好きと比べると、ちょっと毛色が違う気がする。
そんな訳で今回は恋愛で印象に残っているエピソードを思い出して書いてみるよ。
初めて告白された時のこと
小学校を抜きにして考えると、私が初めてちゃんとした告白をされたのは中学生の時でした。
その当時一番仲が良くて、よく遊んでいた友達と近くの公園の遊具の上に座っていた時の事です。明らかに中学生が乗る遊具じゃないだろ、と思えるような動物の形をした乗り物があって、そこでだらだらとくだらない話をしていたのをよく覚えてる。最近の事とか、好きなものの事とか。そんな事。
前後は忘れてしまったけど、確か恋愛トークに突入していった。誰々が誰々と付き合ってる、なんであの人なんだろうねーとかそんなゴシップネタだった気がする。笑いながら話して、ふと気が付くとその友達が私の方をじっと見て「好きだよって」言ったんです。
あれ、と思った。ぽかんとして、何も考えられなかった。なんで唐突にそんな話をするんだろう?固まっている私にその友達はもう一度同じことを繰り返して、理由や色々な事を言ってくれました。どうしてだろう?
言われた瞬間の衝撃は今でも鮮明に覚えています。
ガツンとハンマーで頭を殴られたように頭が真っ白になって何も言えなかった。ただ今でも疑問だけど、言われた事に喜んでいない自分がいて、それで更に何も言えなくなった。
今考えてみると、今と違ってその当時は恋愛にまったく興味がなくて、自分が誰かと付き合うなんて考えていなかったし、同時に擦れた子どもだったので将来は一人でも生きてゆけるような職業につかなきゃなあとぼんやり考えていました。そんな時に言われたからかもしれない。
無意識に「誰かと付き合うなんて、今は絶対に考えられない・じゃあ断らなきゃならない・断ったらこうやって一緒に遊べなくなるかもしれない」と考えていたのもあったかも。
その時の衝撃が強すぎて曖昧にしか思い出せないけれど、そんな友達にやっとの思いで言った言葉が謝罪と「これからも同じように遊んでほしい」という事だった。
本当に良くない返しなのは今ではわかるけど、その時は話すのも精一杯で、自分の最大限の努力でそれを言った。
優しい人だったのでそれに頷いてくれた。それから何時もより早めに切り上げて、家に戻った私はすっかり苦しくなってしまった。
「好き」って言われたら普通嬉しいはずなのに。
それも自分の苦手な人に言われた、とかあまり親しくない人に言われたなら嬉しくないのかもしれないけど、自分がその当時一番大切に思っていた人に言われたのに嬉しくないなんてどう考えてもおかしいと思った。どういう事なのか自分が自分で分からなくて混乱した。
それから
その友達とはそれからも時々会ったりして、高校に入ってからもそれは続きました。一人の時間が必要な気難しい私がここまで仲良くなれたのは本当に嬉しかったし、大事な人でした。今でも大事。
だけど、やっぱりだんだん会う回数が減っていったし、高校当時の私は自分の事で精いっぱいで前みたいには遊べなくなった。
それからいつの間にか連絡を取らなくなって、その原因は自分でも分かっているけど、やっぱり恋愛絡みだった。
恋愛なんて本当に嫌だ、付き合っている人がいた当時にも思った事があったし、仲良くなった人が友達としてじゃなかった事を知るのも嫌だった。
怒りと悲しみと戸惑いと、それよりも大きな懐かしさでその時の事を思い出したりしてみる。
たぶん過ぎ去った事だからこうやって感傷に浸れるし、こんな風に書き出せるんだけど。
結論は「好きってよく分からない」
何人かと付き合った今でも恋愛は分からない。
好きって何、友達の話を聞いてみたらそれでもなんで離れないんだろう、と思う。自分だったらそんなことできない。
けど「何で好きなのか分からないけど好き」とか「それでも好きだから許す」「だめと分かってても離れられない」という言葉を聞くと、ああ好きなんだなあと感じる。
私は恋愛が分からないなりに、ただ自分を自由にしてくれる人が好きだと思う。話していて楽しい人が好きだし、おもしろい人は見ているだけで楽しい。自分がどこかから帰ってきた時にお土産を渡したくなるような人が好きで、この人のために何かしたいと思える人は好ましい。自分の好きな人にはその価値がある人でいてほしい。
まとめるとこんな感じ。
ただこの間会った友達とも話していたけど「感情は流動的」なので、次に同じ事を考えたらがらっと考えを変えているかもしれないけど。
恋愛はよく分からないけれど、本や映画などのコンテンツにハマるように熱狂的じゃなくていいから、気がつくと日常生活に溶け込んでいるように誰かをずっと好きでいたいなと、友情愛情にこだわらずそう思うのでした。
おわり。
【8年後の加筆】今になって思うこと
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