みいちゃんと山田さん 連載版感想〜2話目「べんきょうの時間」〜
※ヘッダーはみいちゃんと山田さん(亜月ねね著)からの引用。
1話目の感想はこちら。
注意⚠️
・ネタバレあり
・みいちゃん=神経発達症の視点で読んでいます。
・個人の感想です。批判は受け付けません。
それを理解できる方は下記の感想へどうぞ〜。
教育ママの影のちらつく山田さん
2話目は、大学をさぼりキャバ出勤する山田さんのメイクシーンから始まる…。
大学に通学している山田さんだけど、教育ママの意向で通っているっぽい。まだ2話目なのに、教育ママの影がチラチラちらつくのは、山田さんにとって親の影響が大きいのだろうなあと思う。
だって8話目まで読んでいて、教育ママ本人は一度も出てきていないのに、その存在感がでかいんだもん。山田さんの頭にチラチラちらついて、読者への存在感がすごい。
そして、山田さんがみいちゃんを放っておけない理由の一つに、自分とみいちゃんを重ねている部分がありそう。まあ、みいちゃんとは方向性もレベルも違いすぎるけど!
みいちゃんの学力とココロちゃんの親切
山田さんの体感では、夜職の学歴は大部分が高卒だったり現役学生だったりで、中卒はさすがに少ないのだそう。(個人の統計らしいけど)
みいちゃんはその中でも珍しい中卒で、そして小中どちらもまともに通っていなかったようだった。
なので、字もまともに読めない。雑誌の可愛いページは好きだけど、読めないので別の誰かに読んでもらっている。
この回では、現役大学生のココロちゃんとみいちゃんの絡みが見られます。
親切なココロちゃんは、みいちゃんに読み聞かせをしてあげたり、字も読めない学力を不憫に思い、毎日みいちゃんに勉強を教えてあげることになります。
「勉強すれば一人で本も読めるし、人生の選択肢も増えるんだよ。幸せに生きるために勉強しようよ!教えるから!」というココロちゃん…。真っ当な意見ですね。
みいちゃんのことを「可哀想な人」と憐れんでいる時点で、ココロちゃんは自分の方が恵まれていることなどは自覚しているし、優越感は持っていると思う。
でも、ココロちゃんは少なくとも意識的にみいちゃんを馬鹿にしていないし、良い人だと思うんですよ。ここに関しては意見が割れそうだけど、時給ももらえないただの親切で他人にここまでできる人なんです。ただ見ようによっては偽善者っぽく思う人もいるんだろうな、難しい。
無料版では描かれなかったみいちゃんの癇癪
せっかくココロちゃんに勉強を教えてもらっているのに、間違いを指摘されて大声で泣き出すみいちゃん。
・間違いを指摘されてキレる
・宿題を忘れる
・買ってもらったテキストを失くす
・やさしく指摘されてもキレる
・丁寧な説明をされても理解できない
↑こんな感じなのでさすがのココロちゃんも愛想が尽きてしまい、勉強会は4日で終わりになります。(当たり前だ)
多分、みいちゃんは怒られて育ってきたんだろうなと思う。学校が楽しくなかった、地元では良いことがなかったというみいちゃんの発言もあり、怒られる・指摘される=嫌な記憶(トラウマにも近いのかも)として認識してしまうようになったんだと思う。それは山田さん達と出会う前からずっと怒られる経験をしてきたからだと思うし、みいちゃんのせいだけではないだろうけど、それに対して過敏になってしまって、過去の経験をダメな方向に活かしてしまっている。
だけど、そんなことは他人には理解できないし、21歳の大人が幼い外見だとは言えそんな感じにキレたら誰だって付き合いきれなくなる。
私的にはココロちゃんを責める気にはならない…。
まとめ
できないみいちゃんに対して「でも21年間それで困らなかったんでしょ?ならそれでいーじゃん」という山田さん。慰めだとしてもやさしい。。
だけど、この後の話にも出てくるように最低限の勉強はできた方が幸せに生きられるというのは真実だと思う。
これ以降の話には、みいちゃんが勉強をできていたら(最低限の社会性があったら)みいちゃんが酷い目に遭うこともなかったのかもしれない未来が示唆されていたりもする。
2話目のタイトルは「べんきょうの時間」。
ひらがなで書いているのは、みいちゃんっぽさを出すためなのかな?とりあえずココロちゃんや、最後の山田さんの独自のように勉強は大事なのだなあと思うのでした。
おしまい。
3話目感想に続く。
以下、関連図書的なもの
まだ発売されていないけど、みい山は書籍化するらしい。12月23日、クリスマスイヴイヴだあ。
ダイアナは亜月ねねの別名義らしい。名義が違うだけで作風や内容の方向性は同じだとは思う。
著者の別の作品。
今話題?のトー横キッズ的なお話。
ホス狂いって身近では本当に聞かない話ですが、実際こんな感じなんですかねえ、、りりちゃんの動画などを見ていると同じ空気感を感じるので、リアルに描かれているのかもしれない。
2話目で山田さんが読んでいた本だそう。
うーん文学好きじゃないと読まなさそうな内容。
少なくともみいちゃんが読むイメージはないな。
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